刺身や海鮮丼といった “花形メニュー” も好きだが、小さな食堂の飾らないメニューも楽しい。素朴でクセになる一皿を求め、全国の市場を旅してきたフォトグラファーが誘う“河岸グルメ”の世界!
●船橋市地方卸売市場 田久保食堂(千葉)
水産棟は今夜のおかずを買いに来た奥さまたちで賑わっていた。まずは腹ごしらえと、関連棟の田久保食堂の暖簾をくぐると、女将さんのキュートな笑顔とマスターの笑い声が迎えてくれた。
銀ダラの煮付けをメインに、刺身や野菜の煮付けなど、10種類以上の惣菜が盛り込まれたおまかせ定食(1000円)。これをつまみに焼酎(一合300円)を飲むのが筆者の定番になっている。
「魚はマスター、野菜はワタシ」
おしどり夫婦が作る色とりどりの料理は午前2時から味わえる。
写真/文・中田浩資
なかたひろし
1975年生まれ 徳島県出身 フォトグラファー。北京にて通信社で報道写真に携わったあと、会社員を経て2004年よりフリー。旅写真を中心に活動中
(週刊FLASH 2018年6月19日号)