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定年後のお金はどうする?「50歳モデルケース」を診断(2)

ライフ・マネー 投稿日:2018.10.12 06:00FLASH編集部

定年後のお金はどうする?「50歳モデルケース」を診断(2)

 

 人生100年時代を生き抜くには、アラフィフのいまからなら起死回生の逆転満塁弾が打てる。それには、まずはランナー(お金)を貯める作戦が必要だ。
 いったい、どうすればお金は貯まるのか。50歳モデルケースを診断してみよう。

 

【自営業Kさんの場合】

 

 Kさんと妻(ともに50歳、自営業)、子供なし年収は合わせて550万円

 

●家
36歳でマンション購入。35年ローン残債(現在で2400万円)あり
→夫婦でフリーのため、ボーナスもなく、繰り上げ返済は厳しい。さらに退職金がないので、どうしたものか悩み中。ローン支払い終了は2040年3月、71歳。ローンはフラット35を利用。利率は2.69%。月の支払いは12万4000円

 

●家の修繕&リフォーム
→マンションは新築で購入も、現在14年め。2年前に大規模修繕を実施

 

●資産
→月5万円の積み立てで、現在の貯蓄額は500万円。個人年金でそれぞれ月に1万円

 

●事務所経費
Kさんは仕事のパートナーと事務所を借りているが、収入が激減したため、家賃20万円の部屋から12万円の部屋に引っ越した。リース料金なども含め、月の出費は約10万円

 

●今後の仕事の不安
→70歳までは仕事を続けるつもりだが、フリーなのでいまの仕事を続けられるか不安。現実問題として、Kさんの仕事が3、4年前から激減し、ほぼ半分に。将来の夫婦の生活費は不安だが、Kさんの収入が減ったことで貯蓄額を増やせず

 

【診断】iDeCoを活用せよ

 

「まず、住宅ローンの金利が約2.7%と現在相当高い。借りたまま見直さない方が多いですが、いまはフラット35から金利の安い銀行の住宅ローンに借り換えることもできます。フラット35からフラット35に替えることもできる。

 

 借り換え判断の3要素は、新規ローン金利が0.5%以上下がる、支払いが10年以上ある、残債が1000万円以上あること。これが、手数料が発生してもお得になる目安です。

 

 まだ1年ぐらいは超低金利なので、相当支払い額は下がると思います。家計の固定費の大きな見直しになりますね」

 

 ファイナンシャルプランナー横山光昭氏が次に目をつけたのが、銀行の積立貯金だ。 

 

「この5万円をつみたてNISAとiDeCoに替えるべきです。フリーランスなので、iDeCoは一人で月6万8000円までかけられます。お2人での上限は13万6000円ですが、フリーランスの方は、将来にお金を送っておいたほうがいい。

 

 退職金がないことを心配されていますが、それを補うくらいの金額、ご自分で退職金を作ることができる可能性があります」

 

 自営業の方こそ、iDeCoやつみたてNISAを活用して資産形成を考えるべきだ。

 

(週刊FLASH 2018年9月11日号)

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