ライフ・マネー
進め「ご当地おでん」探検隊/青森おでんのキモはしょうが味噌
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.03 16:00 最終更新日:2019.03.03 16:00
全国のご当地おでんが、ほかの地域でも知られるようになり、都市部の郷土料理屋で出す店も増えてきた。
地方おでんに特徴的なのが、タレや薬味だ。ゆずコショウや味噌だれは有名だが、たとえば中国・四国地方には「からしみそ」、関西には「しょうが醬油」などが存在する。
そして、青森市内限定で食されるおでんに欠かせないのが、しょうが味噌だ。青森おでんは、東京だと、神田や大手町にある居酒屋「跳人」で食べられる。
青森おでんの特徴としては、北海道やほかの東北地方と同様、たけのこ類(姫竹)が入る。貝柱も入り、魚介の複雑な味わいが際立つ。
そして、しょうが味噌が混ざるにつけ、濃厚になるうえ、思いがけない味の変化がある。「跳人」オーナーの小野幸春さんがこう語る。
「青函連絡船の出航を待つ乗客に、船着き場近辺の屋台で出したのがきっかけ。しょうがで体が温まるからね」
同店は、青森出身者が集う店として知られ、北津軽郡出身の高見盛(現振分親方)も、現役時代からの常連だという。
取材&文&写真・鈴木隆祐
(週刊FLASH 2019年3月12日号)