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東博の国宝89件すべて公開!数々の名品を前に「おーすごい!」と大興奮/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.10.22 16:00 最終更新日:2022.10.22 16:00

東博の国宝89件すべて公開!数々の名品を前に「おーすごい!」と大興奮/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」

初めて国宝になった埴輪「挂甲の武人」

 

 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が開幕しました(12月11日まで。日時指定の事前予約制)。

 

 東京国立博物館(以下、東博)は明治5年に創立した日本で最も長い歴史をもつ博物館です。今年創立150周年を迎えたことを記念し、東博が所蔵する国宝コレクションすべてを公開し、同時に博物館150年の歩みを紹介します。

 

 

 会場となる平成館のエスカレーターを上がりながら、いったいどんな国宝が出てくるのか、胸が高鳴りました。

 

 国宝は、文化財保護法で「世界文化の見地から見て価値が高く、類ない国民の宝たるもの」と定義されると、図録の冒頭に書いてあります。

 

 現在、国宝に指定されている美術工芸品は全国に902件あり、東京国立博物館では約1割となる89件を所蔵しています。

 

 展覧会の「第1部 東京国立博物館の国宝」では、これらを絵画、書跡、東洋絵画、東洋書跡、法隆寺献納宝物、考古、漆工、刀剣の8分野にわけて展示。国宝89件すべてを一つの会期中に公開するのは、150年の歴史上、初めてのことです。

 

 これまでそうした展示がなかったのは、大切なお宝だからもったいぶって見せないわけではなく、劣化しやすいものが多いため、年間の展示期間に制限があることも関係しています。

 

 東博を例にとれば、今月、目にした作品を次回鑑賞できる機会がめぐってくるのは最低1年後。しかし、その作品が他の博物館に貸し出された場合は、そこで展示期間を使ってしまうため、東博で展示されるのはさらにそれ以降になってしまうとか。

 

 博物館は展示公開だけでなく、収集・保管、調査・研究、保存・修復も大事な活動です。国宝に限らず、所蔵する文化財を未来へつなぐ使命を担いながらの本展の実現には、大変な準備があったと想像しました。

 

 第1部の部屋でまず目に飛び込んでくるのは、日本の水墨画の最高峰と言われる16世紀、安土桃山時代の「松林図屏風」(長谷川等伯筆、展示は10月30日まで)です。豊臣秀吉が天下を統一した頃に描かれた、静謐な風が流れているように感じる松林の屏風。「日本人だけが描ける侘び寂びの世界なのだろうなぁ」と、しばし立ち止まって見とれました。

 

 今回展示された国宝は、江戸時代から弥生時代まで2000年もの間の美の集積です。現代に一番近い国宝は、天保8年(1837年)、渡辺崋山筆による「鷹見泉石像」という肖像画の傑作。

 

 一番古いのは、「考古」の展示にあった「扁平紐式銅鐸」(伝香川県出土)。こちらは紀元前2~前1世紀に豊穣を祈るマツリの場で用いられたと考えられ、農耕に携わる人や猪や鹿を狩る人、スッポンやサギなど当時の自然や人の営みを素朴な線で描かれています。

 

 本展では、教科書などで見たことのある美術工芸品をいくつも見つけるはずで、誰もが楽しめる展覧会と言えます。そして、実物を目の前にする驚きや感動は、本で見たものとは異なるのは間違いありません。

 

 一方、知らなかった名品を発見できるのも楽しみです。

 

 そのひとつ、聖徳太子ゆかりの宝器として知られる「竜首水瓶」(銀製鍍金・鍍銀)は飛鳥時代・7世紀の作ですが、詳細な製作年代も形状・意匠の解釈もいまだ議論の余地を残しているそうです。

 

 竜のガラス玉のつぶらな眼、胴回りのペガサス文様。高さ約50センチの美しい水瓶を使って、聖徳太子はお水を飲んだのでしょうか? 勝手な想像がどんどん膨らみました。

 

 知らないと言えば、「刀剣」については価値もよくわかりませんでしたが、「武士の魂、鉄の芸術と言われる刀剣で、国宝が19振りも揃うのは今回しかない」と主催者が仰る今回の大きな見どころです。

 

 ある刀を前に「おー、これはすごい!!」と大興奮の男性がいました。「太刀 銘吉房(岡田切)」。13世紀、鎌倉時代の太刀ですが、絢爛豪華な作風で知られる吉房の最高傑作と言われ、1524年、小牧・長久手の戦いにおいて、織田信長の次男信雄が家臣岡田重孝を切ったと伝わる豪壮な太刀です。

 

 天下の名刀は、武器というより、最高の贈り物として受け継がれた歴史があるそうで、そんななか、「岡田切」はリアルに切った刀だからか、たたずまいが異なるのだとか。それぞれの名刀に特別なオーラを感じる部屋でした。

 

「第2部 東京国立博物館の150年」も博物館の歩みを追いながら、見逃せない展示が目白押しでした。これだけすごいものが並んでいると、ご覧になった人がそれぞれどんなところに感心したのか、感想を聞いてみたくなります。

 

 国宝展は期間を4つに分け、作品保護のため一部の作品の展示替えをおこないます。3回通うと、同博物館が所蔵する国宝89件すべてを見ることができます。芸術の秋、全部の国宝を見てみよう! と真剣に考えています。

 

※画像は許可を得て撮影しています。(本展展示室内の撮影は「見返り美人図」「金剛力士立像」を除いてできません)

 

横井弘海(よこいひろみ)
東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)

( SmartFLASH )

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