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恋するパンダの鳴き声は「メエメエ」…熱烈マニアの翻訳家、今日も上野動物園へ/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.20 16:00 最終更新日:2022.11.20 16:19

恋するパンダの鳴き声は「メエメエ」…熱烈マニアの翻訳家、今日も上野動物園へ/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

神戸さん(左)と日下アナ

 

 今年はパンダ来日50周年になります。みなさんにとって最も印象に残っているパンダの名前は何ですか?

 

 かわいらしい響きの『トントン』でしょうか? 昭和には『カンカン』『ランラン』という大スターもいました。

 

 2021年6月23日に生まれた上野動物園の双子のパンダ『シャオシャオ』『レイレイ』の観覧は、先月からようやく抽選制が廃止となり、並べば会えるようになりました。

 

 

 しかし、現在でも平日9時30分の開門前から並ぶパンダ愛好家が多く、パンダ人気は衰えを知りません。今回ご紹介する児童文学翻訳家の神戸万知さんも、ほぼ毎日、上野に通っている熱烈なパンダファンのひとりです。

 

 神戸さんは、東京都中央区出身。1993年、ニューヨーク州立大学のスぺイン語学科を卒業し、帰国。ノキアに入社し、携帯電話が出始めた頃、3年ほど営業を経験しました。1996年から2001年、白百合大学大学院児童文学部にて博士課程を修了。児童文学翻訳家として、これまで24年間で110冊以上の翻訳を手がけています。

 

――どのくらいの頻度でパンダを見に行っているのですか?

 

「日本にパンダがいる3園(上野動物園、和歌山のアドベンチャーワールド、神戸市立王子動物園)すべての年間パスポートを持っています。近所の上野にはほとんど毎日通っていますが、和歌山に行けるのは月に1回くらいですね。

 

 上野通いを始めたのは、2013年2月からですから、もうすぐ10年です。2018年2月にシャンシャンが整理券方式での公開になってからは、可能な限りほぼ毎日通っています」

 

――パンダ活動をしていて、嬉しかったことはありますか?

 

「和歌山のアドベンチャーワールドで、2014年12月にふたごの赤ちゃんパンダ(桜浜・桃浜)が生まれたときです。パンダファンになってから初めて生まれた子で、しかもふたご。成長を見守るため、年間パスポートを初めて購入しました。さらには、名付け親にもなってプレミアムツアーで直接ご対面できました」

 

――パンダについて教えてほしいのですが、パンダは笹と竹しか食べないのでしょうか?

 

「パンダはもともと雑食なので、竹以外にも肉や野菜を食べるんです。動物園では、バランスよい栄養のため、竹以外にもにんじん、りんご、ドライフードのようなビスケットを与えています。

 

――パンダのうんちっていいニオイだと聞きました。本当ですか?

 

「はい、健康なときのうんちは森の中のようないい香りなんですよ。ただ、人間と同じようにおなかの調子が悪くて腸内細菌のバランスが崩れたときは臭くなります」

 

――パンダはなんて鳴くのでしょう?

 

「いろいろな鳴き声があります。生まれたばかりの赤ちゃんは、すごく小さいのに『ミャアーミャアー」ととっても大きな声をあげてお母さんにアピールします。発情期になると、羊のように『メエメエ』と鳴きますし、おどろいたときは『ワン!』と鳴くんです」

 

――なるほど、面白いですね。パンダ好きがお仕事にもつながったそうですね。

 

「はい。これまで3冊のパンダの本を出版しています。和歌山の赤ちゃんパンダの成長が写真絵本にならないのはともったいない! と思い、突如、決意して一眼レフカメラを初めて購入ました(笑)。

 

 以前、担当だった絵本編集長のところへ企画を持ち込み、2017年に1冊めの本、『世界一のパンダファミリー 和歌山「アドベンチャーワールド」のパンダ大家族』(講談社)が出版されました。

 

 2冊めは、2018年に出た『もふもふ あかちゃんパンダ』(講談社)。3冊めは、去年に出た『もふもふパンダといっしょ』(学研)です。さらに、朝日カルチャーセンターでは、日本のパンダの様子を、写真とともに振り返る講座も開催しています」

 

――パンダ活動がメインに聞こえますが、本職は児童文学翻訳家でしたね。どのようして翻訳の道に入ったのですか?

 

「スペイン語を勉強していた影響で、メキシコ系アメリカ人の作家を修士論文のテーマにしたところ、指導教官が1冊の本の翻訳をすすめてくださり、出版翻訳の世界に入りました。『四月の野球』(理論社)という短編集です。

 

 1997年から始まった『ハリー・ポッター』ブームを受けて、ファンタジー作品が大人気となり、『ドラゴン・スレイヤー・アカデミー』や『デルトラ・クエスト』(ともに岩崎書店)など、ファンタジー系児童文学シリーズをいくつも翻訳しました。『ドラゴン・スレイヤー・アカデミー』はシリーズで100万部の売り上げを記録しました」

 

――今後はどんな本の翻訳をしていきたいですか?

 

「やはりパンダに関わる話がいいですね。その他だと、イルカやバレエ関連も大歓迎です!」

 

 神戸さんから直接、パンダの話を聞きたいという方は、朝日カルチャーセンター(大阪・中之島教室、2022年12月24日)で開催される『2022年春夏秋冬 もっと知りたい日本のパンダ』に参加されてはいかがでしょう? 推しパンダのかわいい写真が見つかるかもしれません。

 

 

取材協力・わかやま紀州館

 

日下千帆(くさかちほ)
 1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

( SmartFLASH )

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