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新宿東口に忽然と現れた「竜宮城」新しい横丁は大人たちの遊び場/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.26 16:00 最終更新日:2022.11.26 16:00
東京・新宿にオープンしておよそ1カ月。ほぼ駅前にある「龍乃都飲食街 新宿東口横丁」が人気です。
新宿といえば、東口の「歌舞伎町ゴールデン街」や西口の「思い出横丁」といった、戦後から続く飲み屋街がありますが、「龍乃都」はそれとはまったく別の異空間。
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新しい横丁と呼ばれ、すっかり町に定着した感のある「恵比寿横丁」「渋谷横丁」を手がけた浜倉的商店製作所がプロデュースしているだけあり、ハデハデの原色看板を目にしたら、思わず中をのぞきたくなります。
「龍乃都」は竜宮城をイメージしています。天井には龍のオブジェが体をくねらせて舞っていました。地下2階から中2階まで、店舗の総面積は約900平方メートル。17の専門店が集結し、席数は合計でなんと1000席という巨大空間です。
地上階は24時間営業で、以下の5つの専門店で構成されています。
・日本全国ご当地グルメの食べ比べが自慢の「日ノ本」
・韓国屋台街を模したカジュアル韓流飯の「韓明洞」
・タイ屋台の「バングラ」
・カジュアルイタリアン「赤煉瓦」
・ポップな中華食堂「羽衣楼」
お話を伺った同社のPR担当・大鶴泰子さんによると、「新宿という土地柄もあるのか、明け方に仕事を終えた方々がよくお見えになります。そんな時間でも食事をしっかり摂ることができ、さらに朝からお酒を楽しめる空間としても提供しています」とのこと。
ここに来れば、いつでも同じものを食べられるということに、強いこだわりがあるそうです。
吹き抜けになった地下2階は、一部が地下1階に分かれており、こちらはかなりカオス。この横丁に初めて訪れて地上階で飲食したお客さんには、店員さんが「ぜひ地階も覗いてみてください」と、内覧をおすすめするそうです。
「まずは歩いてもらい、店の空気感を味わってもらうようにしています。大部分の人は、ユニークな空間に引かれてか、そのまま飲み直す方も多いです」(大鶴さん)
私は、何気なく最初に地下に降りてしまったのですが、香港のような、どこか東南アジアのようなハデハデ看板と目くるめく照明、壁の大型ビジョン、そして流れつづけるポップミュージックに一瞬、自分の居場所を失ってしまいました(笑)。
地下で展開されているのは「博多屋台屋」「香港屋台 小籠」など、これぞ屋台! それだけではなく、肉づくしの「肉宮」、すし屋の「肴鮨」などゆっくり食事を楽しめる店もあります。
つい小籠包や餃子ばかり頼んでしまう私ですが、魚介から鉄板焼まで揃えた12店舗が並びます。一度ではとても制覇しきれないスケールです。
天井を見上げると、龍に加えて、ミラーボールがきらめいていました。毎週金曜日の夜はDJタイムがあり、これがまた盛り上がるのだとか。
さらに地階の奥にはシャンパンやカラオケが楽しめる「VIP」という店もあり、なんだかバブルっぽいと、ちょっとほほえましく思いました。実は、総合プロデューサーである同社代表の浜倉好宣氏はバブルを享受した50代だそう。
「現代の若者はバブルのにぎわいを知らないではないですか。クラブよりむしろディスコという感じの、一緒にゾクゾクする感じを味わってほしいという思いがありました」(大鶴さん)
お客の過ごし方はそれぞれのよう。屋台に座っていると、遠くからミュージックビデオの声とは違う声が聞こえてきました。耳を澄ましてみると、お客さんたちがMVに合わせて歌っているのでした。
自分たちで勝手に楽しんでよいという雰囲気は「龍乃都」のリラックスした雰囲気から生まれるのかもしれません。
続々と来店するお客さんに、なぜか「女子だけグループ」が多い気がしました。大鶴さんに伺うと、「渋谷横丁や恵比寿横丁を知っている方々は、ここの楽しみ方がわかるので、気軽にお越しになるのではないでしょうか」とのことです。
確かに、カオスだけど、安心して飲める感覚がありました。居心地のよさを演出しているのは、店のメニューやしつらえだけではありません。案内してくれる金髪のきれいなお姉さんや、タトゥーにピアスの若者も含め、スタッフの対応がテキパキしているのです。
「浜倉は、外見はどうでもいい。お客さまへの対応も型にはまる必要はないけれど、自分の家族や友達が来たら大事にするよね、と申しており、そのようなおもてなしを常にしてくれているのだと思います」と、大鶴さんは笑顔で話してくれました。
ゴールデン街とも思い出横丁ともまったく異なる「龍乃都飲食街 新宿東口横丁」。未成年は立ち入り禁止の大人の遊び場。たまにフラッと訪ねたくなりそうです。
横井弘海(よこいひろみ)
東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)
写真:株式会社浜倉的商店製作所
( SmartFLASH )