近年は女優としても活躍する小池栄子が、11月21日放送の『トーキングフルーツ』(フジテレビ系)に出演し、女優業について語っていた。
小池はグラビアアイドル出身で、長い間テレビのバラエティ番組を中心に活躍してきた。
司会の古舘伊知郎に「グラビア系、バラエティ系(出身)と必ず言われるよね?」と女優活動を色眼鏡で見られた経験がないか聞かれると。
小池は「面倒臭いですね。一時期はそれが『いやだなぁ』と腹立って。でも下が(後輩)増えてきて、『私もグラビアやってるんですけど、小池さんみたいにいろんなことをやりたいと思いました』と言われるようになり、(肩書きが)それほど気にならなくなりました」と応じていた。
現在、小池はドラマや映画だけでなく、舞台での活動にも力を注いでいる。
「舞台の感動は他のものとは違う?」と質問された小池は、「違いますね。生きている感じがより強くします。いまこのお客さんの前で、この方達と作っているんだなって。テレビももちろん楽しいんですけど、対象が見えないじゃないですか」と発言していた。
小池は2016年に「第23回読売演劇大賞」の最優秀女優賞を受賞している。評価される彼女の演技の根底には何があるのか。
番組で小池は、「家はパチンコ屋さんをやっていたので、いろんな人たちの、いろんな表情を見ていて。小さい頃から差別的意識がなかったんですよね。その日暮らしの人がいるとか。『明日どうなるんだろう』っておじちゃんが、お店に行くとチョコレートくれたりとか。人の優しさに触れた。人が好きになったのはお店の環境が大きかったのかな」と自身の育った環境について言及していた。
古舘に「過去のインタビューで、『演じることによって、自分を客観的に捉えることができ、嫌いな人が減った』と答えているけど、それは今も同じ?」と聞かれると、小池はこう答えている。
「『こんな心理わからないからやりたくない』という役の依頼とかはありますけど、でも誰かから見たら自分もそう思われている可能性もある。この人はこの人なりに正義があって生きているんだと思ったり。そもそも役を自分で愛してあげないと、最後まで演じきれないなと。認めていく考え方で(台)本を読んでいくと、わからない役も楽しめるようになった」
番組では「いつか主演舞台で満席にすることが、一番の目標」と語った小池。主演舞台の座席が8割しか埋まらず、悔しい思いをしたこともあるというが、満席になる日もそう遠くはないだろう。