令和元年も師走に突入。どこへ行っても山下達郎とマライア・キャリーに追いかけられるこれからのシーズンは、忘年会、クリスマス、年明けの新年会とイベントが目白押し。
自然と気持ちも緩み、食べ放題・太り放題と自分を甘やかしてしまいがちです。正直、私は1年中、宴会モードで、体重は増加の一途をたどっていたのですが、このたび、お友達からダイエットコーチを紹介していただくことになりました。
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今回ご紹介するのは、栄養士と調理師の資格を持つダイエットコーチ、吉田理江さんです。今日は、荒川区にある吉田さんのクッキングスタジオにお邪魔しました。
テーブルに並んでいたバナナケーキ、ガトーショコラ、クッキー、チョコレートといった美味しそうなお菓子は、すべてグルテンフリーのヴィーガンスイーツ。吉田さんのメソッドは、3食しっかり食べて無理はしないという健康的なダイエット。これなら私でも続けられそうです。
15年前、吉田さんは、おしゃれなカフェを開きたいという夢を抱いて福島から上京。お母様のすすめで専門学校に通い、調理師と栄養士の資格を取得します。
学校に通いながらも、舞台女優になりたいというもう一つの夢も捨て切れず、知人の紹介で演歌歌手・西崎緑さんの付き人となったのでした。
昼は学生、夜は舞台という二足のわらじ生活が始まります。念願かない、『新・裸の大将放浪記』ではセリフのある役で舞台に立ち、全国を回りました。
しかし、くたくたに疲れて帰宅した後に、師匠の身の周りのお世話や雑務をこなすことは体力的に厳しく、また給料日前はカップ麺を食べ続けるなど金銭的にも苦しい状態が続いたため、女優の道をあきらめて再び食のプロを志したのです。
アメブロ料理部門トップの料理研究家・みきママに師事し、1年で独立したものの、PRの知識も人脈もなかったため、仕事が来るわけがありません。
2度目の挫折となるところでしたが、地道にブログを更新し、情報発信を続けた結果、読者からダイエットサポートの仕事の依頼が来たのです。きっちり成果を上げたこの依頼を皮切りに、徐々にテレビや雑誌等、ダイエットコーチとして活躍する場が増えていきました。
「右も左もわからないままに独立してしまい、途方に暮れていましたが、先行投資と考え、経営コンサルタントに相談しました。仕事がほとんどないなかで、コンサルティングフィーの出費は痛かったのですが、ようやく最近、収入が平均的な会社員の給与を超えるまでになりました」
プライベートセッションの他、3カ月に1度、グルテンフリーのお料理教室も開催されています。
「間違ったダイエット方法でかえって不健康になっている方がたくさんいらっしゃいます。最近は糖質制限ダイエットが流行のようですが、極度の炭水化物抜きダイエットで、脳が飢餓状態と勘違いし、お菓子を食べ続けてしまう方もいるんです。
実はお米は痩せ食材。3食しっかりお米を食べると、間食したいと思わなくなり、かえってトータルの摂取カロリーを抑えることができるんです。
同じように、芋もビタミンCやむくみ解消効果があるカリウムが豊富で、食物繊維も多く、お通じがスムーズになりダイエット向きなんですよ」
さらに、運動に関しては、「しないより、したほうがマシ」程度のものだそう。むしろ、3カ月間、毎日、食事日記をつけて、そのフィードバックをもらうことで、無理せず健康的に体重を落とせるのだとか。これまでの常識を覆す、文字どおりのアンチダイエットなのです。
春までに別人のようにスリムで美しくなれたら、私も人生が変わるかもしれません。
●日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社し、編成局アナウンス部に在籍。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。2012年より、東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当