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筆頭は香川照之……東大卒芸能人、なんでこんなに増えたのか

芸能 投稿日:2016.09.22 12:00FLASH編集部

筆頭は香川照之……東大卒芸能人、なんでこんなに増えたのか

 

 大学入試の改革が叫ばれているが、どんなに入試が変わっても、日本の大学教育・研究の中心が「東京大学」なのは変わらないだろう。

 

 ところが、東京大学を出ながら「芸能界」に進む人たちがいる。最高学府を卒業して、学歴不問・実力勝負の世界に彼らはなぜ飛び込むのか。

 

 東大卒芸能人の親分格が、俳優・香川照之であることは間違いないだろう。

 

 小学校から高校まで暁星学園で学んだ香川。父は歌舞伎俳優の市川猿翁(えんおう)。母は女優の浜木綿子(はまゆうこ)。2歳のときに両親が離婚、香川は母親に育てられたのは有名だ。

 

「当時梨園の子供は暁星で学ぶことが多かった。香川は成績優秀。暁星はフランス語が必修なのだが、すぐにマスターしたほど。中学のときに担任から東大進学を勧められ、すぐに母子とも本気になった。

 

 高校時代は『古文の先生になりたい』と学校に相談していた。高校の授業以外に、駿台予備校に通ったこともあったそうだ。東大の合格発表には本人より先に浜が駆けつけ、ワイドショーに取材されまくっていた(笑)」(梨園関係者)

 

 教師志望だった香川が、俳優になったきっかけはこうだ。

 

「小遣い稼ぎに、母親の紹介で夏休みにテレビ局のADのバイトをした。だがお坊ちゃん育ちの香川には合わず、自分は演じる側のほうが向いていると思ったようだ。

 

 記憶力がズバ抜けていて、完璧主義。現場に来るときに台本を完全に覚えているのは当然で、監督が指示するだろう数パターンの演出も予習してきている。そんなときに、香川はやっぱり東大卒だと思う」(テレビ局関係者)

 

 昔は、芸能界に東大卒は少なかった。

 

「『くいしん坊! 万才!』初代レポーターで知られる故・渡辺文雄さん(1950年入学、経済学部)が、東大卒の俳優のネットワークを作ろうとしたことがあったが、当時の芸能界には2~3人しかおらず、立ち消えになった」(プロダクション関係者)

 

 しかし、今では、クイズ番組で東大卒だけで『東大チーム』が作れるくらい人数がいる。クイズ番組ブームに乗り、東大卒タレントがテレビで幅をきかせるようになった。

 

「東大卒のスタッフがいるクイズ番組では、後輩タレントを積極的に出演させている。なかでも女性が多い。食事会を開いたり、クイズ番組の問題を研究し合ったり、お互い助け合って『クイズ番組東大閥』と呼んでいいほどの一大勢力となっている」(テレビ局関係者)

 

 こうして“知力のネットワーク”が築かれているのだ。

 

「かつては片山さつき議員が“ミス東大”を名乗るレベルだったが、最近は『東大女子の6割は美人』といわれるほど。ある調査では、学歴が高い女子ほど自分の容姿に満足している割合が高いという結果もある。テレビに出ている東大卒女子に“美人”という肩書がつくことが増え、それもバラエティ番組に“東大閥”ができるほどの人数増加につながっている」(テレビ局関係者)

 

 ちなみに東大入試「女子御三家」といわれる高校のうち、桜蔭高校卒なのが菊川怜、楠城華子、三浦奈保子の3人だ。

 菊川は、バラエティ番組に出ると東大の後輩タレントに、いろいろアドバイスをしていたという。

 

 こうした「東大出身芸能人」について、自らも東大医学部卒で精神科医の和田秀樹氏が話す。

 

「香川さんが東大卒なのに凄い、と学歴を意識する人はほとんどいないでしょう。結局人間にはいろいろな可能性がある。東大生だから勉強しかできない、みたいに思われるけど、いろいろできるんです。それを知ってほしいから、東大卒のタレントを応援したい。

 

 いま、日本の学力が他国に負けている。たとえば韓国はいまだにタレントの学歴をすごく気にする。だから、テレビで活躍する東大卒がもっともっと出てきて、親が東大に憧れるようになってほしいです」

 

(週刊FLASH2013年11月26日号)

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