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森元首相「胸像建立計画」に猛批判の影で…菅前首相の銅像が秋にもひっそり地元・秋田に建立
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.09.13 17:22 最終更新日:2022.09.13 17:23
批判の声がやまない、森喜朗元首相の胸像建立計画。計画が発表されたのは、東京オリンピック・パラリンピック汚職事件で逮捕された、AOKIホールディングス前会長・青木拡憲容疑者から、森元首相が200万円を手渡されていた疑惑が発覚したさなかだ。
そのほか、日本オリンピック委員会の臨時評議員会での女性蔑視発言や、ソチ五輪でフィギュアスケート日本代表だった浅田真央さんに対し「大事なときに必ず転ぶ」と発言したことなどもあらためて報じられ、森元首相への批判は高まっている。
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そんななか、ひっそりと計画が進み、今秋にも除幕式を迎える予定の“もうひとつの胸像”がある。
「菅義偉(よしひで)前首相の胸像です。菅氏が官房長官だった2017年に計画が立ち上がり、首相在任中は寄付活動を停止していましたが、退陣したあとの2022年に寄付金集めを再開しました。設置場所は、故郷である秋田県湯沢市。湯沢駅前の土地を有志が買い取る予定です」(政治部記者)
「秋田魁新報」の報道によると、集まった寄付金は5月末までで約450件で、金額はおよそ1000万円。計画が始まったときに集まった1150万円と合わせて、費用にするという。
「胸像は、台座を含めた高さが約2.4mで、今秋にも菅氏の実家のほうを向くように設置するそうです」(前出・政治部記者)
8月29日には市民有志が会合を開き、除幕式に向けた打ち合わせをおこなったというから、計画は順調に進んでいるのだろう。しかし2022年4月には、こんな疑惑が全国に報じられていた――。
「胸像の製作を目指す住民団体に、湯沢市議3人が寄付をしていたことが発覚したのです。公職選挙法で禁じられている、選挙区内での政治家の寄付行為にあたる可能性が高いということで、団体は市議に返金をしました」(前出・政治部記者)
菅前首相が胸像建立を正式に了承したのは、首相退陣からわずか2カ月しかたっていない2021年11月だったという。1年あまりの在職期間を終えた菅前首相は、胸像を建立するほどの達成感に包まれていたということだろう。
( SmartFLASH )