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二階俊博氏が“国会欠席”で「国葬欠席は賢くない」発言の特大ブーメラン! 過去にも国会で“迷子事件”
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.04 20:58 最終更新日:2022.10.05 10:44
9月27日の安倍晋三元首相の国葬の波紋は、いまだに続いている――。
野党による国葬の検証が求められるなかで、10月3日に開会した第210回の臨時国会。初日には召集を受けた議員たちが出席し、天皇陛下をお迎えした開会式がおこなわれ、開会式の前には、会期の決定や常任委員会の委員長を指名した各院の本会議が開かれた。
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衆議院本会議場の後方には、自民党の“重鎮”たちが居並ぶエリアがあるが、そこに空席が2つあった。
ひとつは、亡くなった安倍元首相の席。
もうひとつは、甘利明前自民党幹事長の向かって右隣の席で、二階俊博元幹事長の席だ。
9月29日に、都内でおこなわれた日中国交正常化50周年を記念するイベントには二階氏は姿を見せており、中国との“太いパイプ”をアピールしていた。だが、10月3日の本会議では、名札こそ立っているが、最後まで二階氏が自席に姿を現わすことがなかった。
何か事情があって、正式に欠席したのだろうか――。
衆議院に二階氏の出欠席を確認すべく、問い合わせた。10月3日は召集のため、それに応じられない議員は「欠席届」ではなく、「応召延期届」を提出する必要があるという。
「10月3日に二階議員は『応召延期届』を提出していませんでした。個別の事情については、衆議院は把握していません。議員に直接問い合わせるのがよいと思います」(衆議院広報担当者)
つまり、届け出上は“出席扱い”になっているという。
では、なぜ姿がないのか。永田町の議員会館内にある二階事務所に尋ねると、電話口の担当者は
「秘書がいません」
と、繰り返すばかり。
本誌から「どこに取材を申し込めばよいのか」「秘書はいつ在席しているのか」と尋ねても、こう答えるだけだった。
「書面でいただければお預かりしますが、議員会館に秘書がいないので回答できるかわかりません。秘書がいつ戻るかもわかりません」
直後にFAXで質問状を送ったが、締切までに二階事務所から回答はなかった。
国会内での二階氏については、たびたび健康面の不安を連想させる行動が目撃されている。
2022年3月にも、二階氏が自席を見失ったところ、村上誠一郎元内閣府特命担当相に背中を押されて、連れて行かれる“迷子事件”が起きていた。
二階氏といえば、安倍元首相の国葬で“反対派”に猛烈な批判を浴びせていた。8月末の講演では「国葬は当たり前だ。やらなかったらバカだ」と一喝。
さらに、国葬への欠席を表明した野党・立憲民主党の執行部に対しては、9月16日に出演したTBS系のCS番組で、こう語っていた。
「(国葬に)欠席する人はのちのち長く反省するだろう」
「世の中に『あんまり賢くないな』ということを印象づけるだけですよ。選挙で取り戻すの大変だぞ」
国葬ではなく“本業”の国会を欠席したのは、「あまり賢くない」特大のブーメランを与えただけでは……。
写真・長谷川 新
※衆議院広報担当者の回答を一部訂正しました(10月5日)
( SmartFLASH )