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習近平体制を批判か…前国家主席・胡錦涛氏が党大会で途中退場「怖すぎる」の声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.23 19:23 最終更新日:2022.10.23 19:26

習近平体制を批判か…前国家主席・胡錦涛氏が党大会で途中退場「怖すぎる」の声

退場する際、習近平国家主席に声をかける胡錦濤前国家主席(写真・ロイター/アフロ)

 

 10月22日に閉幕した中国・共産党大会の最終日に、異様な光景が見られた。胡錦濤前国家主席が、閉幕式の途中で、突如職員に腕を掴まれ、退席させられたのだ。

 

「今大会で、習近平総書記(国家主席)が3期めを務めることが決まりました。中国ではこれまで2期10年を原則としてきましたが、そのルールが破られたことになります。党の序列2位である李克強首相は続投せず、腹心で周囲を固めた習氏の指導体制はより強固になり、権力の集中はさらに進むでしょう」(政治記者)

 

 

 胡氏は2003年から2013年まで国家主席を務めた。習氏が最高指導部メンバーとなり、中央政界入りしたのは2007年、胡錦濤指導部の一員としてだった。

 

 胡氏が退場させられた理由は定かではないが、党規約の改正案などを採決する直前だったことから、習氏への権力集中を批判したためではないかとの憶測を呼んでいる。

 

 退場は報道陣への取材が認められた直後だっただけに、権力闘争の凄まじさを目にしたネットユーザーも衝撃を受けたようだ。SNS上には、以下のような意見が見られる。

 

《マジで習近平怖すぎんだろ》

 

《逆らえば身分に関わらず失脚させるって見せしめかと。じゃなきゃ超重要な共産党大会でメディアにあんなトラブル見せないと思うんよな》

 

《習近平に干されたんじゃないですか?周りをイエスマンばかり揃えて独裁強化でしょう》

 

 一方、こんな意見も。

 

《北朝鮮で金正恩の親族で後見役だった張成沢が失脚したときも、こうやって会議の席から引っ立てられて退場させられたよな》

 

 張成沢氏は金正恩総書記の叔父で、一時は最側近だったが、2013年に処刑されている。張氏の場合も、会議の場から連行される様子が公開されている。

 

「中国国営の新華社通信は、22日夜、胡氏の退席について《体調がよくなかったことから、スタッフが隣の部屋へ連れていき、休ませた。今は回復している》と英語でツイートしています。

 

 しかし、時事通信によると、中国の検索サイト『微博(ウェイボー)』で胡氏の名前を検索しても、21日以前のものや党の投稿しか表示されないとのことです」(前出・政治記者)

 

 党大会の閉幕後、会見を開いた習氏は、記者に向かって「みなさんが中国各地を歩き、客観的な真実や中国の物語を世界に向けて語ることを歓迎する」と語ったが、すでに “真実の一部” は隠され始めているのだろうか。

( SmartFLASH )

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