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「沖縄高校生失明事件」被害高校生がデマに続き苦しむ“少年7人書類送検”に「自分のせい」【スクープその後】

社会・政治 投稿日:2022.12.22 06:00FLASH編集部

「沖縄高校生失明事件」被害高校生がデマに続き苦しむ“少年7人書類送検”に「自分のせい」【スクープその後】

暴動により割られた、沖縄警察署の玄関ドア。署の前に掲げられた掲示板も破壊されていた

 

 2022年もいよいよ大詰め! この1年、本誌を飾ったスクープのその後に迫った――。

 

 1月、沖縄署の巡査が、バイクで走行中の男子高校生Aさんを警棒で殴打し、右目を失明させた事件が発生。巡査は「故意の暴行」として書類送検された。

 

 

 一方、事件をSNSで知り怒った若者が沖縄署に集結し投石したことで、10代の少年7人が書類送検された。

 

 Aさんの伯父はこのことについて、複雑な心境を明かしてくれた。

 

「Aくんは、自分のせいで7人も送検されてしまったと自責していたので、気にするなとなだめました。警察の責任ですよ」

 

 沖縄県警はSNSなどに投稿された「Aさんは暴走行為をしていた」「無免許」「ノーヘル」などの情報を事実誤認と否定している。しかし、いまだにこの“デマ”を流し続ける投稿や、ネット上のコメントは減っていない。

 

 本誌は2022年11月にも、Aさんの伯父にネット上に流れる、誹謗中傷について話を聞いていた。

 

「いまだネットの書き込みは多いです。事件当時の最初の一報は『暴走族の取り締まりで高校生と接触した』という警察発表で、テレビなどで報じられました。それが今も定着していて、こうした誹謗中傷の原因となっている。そのことは警察も認めています。

 

 被害者の母親は、ネットの書き込みを『見たくない』といって見ないようにしています。気持ちいいものじゃないですからね。いっぽうで被害にあった高校生のほうは、『わからないやつのことは気にしない』と言ってさばさばしています」

 

 被害者ばかりが苦しむ状況は早く解消されなければならない。

( 週刊FLASH 2023年1月3・10・17日合併号 )

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