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石破茂氏「首相の派閥離れは自民の良識」菅前首相に同調 河野太郎氏と“人気者”3人連携の可能性で加速する“岸田下ろし”

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.01.14 17:54 最終更新日:2023.01.14 17:58

石破茂氏「首相の派閥離れは自民の良識」菅前首相に同調 河野太郎氏と“人気者”3人連携の可能性で加速する“岸田下ろし”

 

 1月13日、自民党石破茂元幹事長はTBSのCS番組『国会トーク フロントライン』に出演。菅義偉(よしひで)前首相が、岸田派の会長を続ける岸田文雄首相に苦言を呈したことについて「至極まっとうなことを言っている」と述べ、菅氏が指摘した自民党の「派閥政治」に対する異論に、理解を示した。

 

 石破氏は「派閥を離れるのは、ひとつの自民党の良識みたいなものだ。岸田首相が派閥単位でものごとをやっているとは思わないが、形式的にそうしたほうが、よりいい」と語った。「国民の声が政治に届きにくくなっている」との菅氏の指摘についても「そういう面は否めない」と同調した。

 

 

 石破氏が菅氏に同調したこと一斉に報じられ、SNSでは、こんな声が上がった。

 

《ここに来て存在感が。。》

 

《いよいよ戦闘開始か!?》

 

《岸田下ろしが着々と広まってるな》

 

 菅氏は1月10日、訪問先のベトナムで「首相は国民全体の先頭に立って汗を流す立場にある。歴代首相の多くも、派閥から出て首相を務めていたのではないか」などと述べ、就任後も派閥の会長を続けている岸田首相の姿勢に疑問を示している。

 

 1月11日、河野太郎デジタル担当大臣も、ワシントンでの講演後に記者団から菅氏の発言について問われ「菅さんの言うこともわからないではない」と理解を示し、「自民党の中としては、いろいろなものが派閥で動いているということもあるが、国民と向き合うときには、自民党として、しっかり向き合っていくのが大事」と述べていた。

 

 JNNが2022年12月3、4日に「総理にふさわしい人」を聞いた世論調査で、上位3人は以下となった。

 

1位 河野太郎デジタル担当大臣   19%
2位 石破茂元幹事長      11%
3位 菅義偉前首相     7%

 

 この上位3人が、連携する可能性が見えてきたわけだ。

 

「菅氏が派閥に固執せず、勉強会という緩やかな集まりで連携するなら、石破氏や、二階派の議員も多く取り込め、70人規模を見込めます。

 

 ここに、岸田首相の防衛増税や、『異次元の少子化対策』での増税に反発する安倍派(清和会)を取り込むことができれば、100人超の大きな勢力となります。

 

 問題は、安倍派のなかに石破氏への反発があることです。2021年秋の総裁選では、小泉進次郎氏、石破氏、河野氏の『小石河連合』を菅氏が支援しましたが、石破氏が河野氏を支えたことに安倍派からの反発もあり、岸田氏が勝利することとなりました。

 

 菅氏が『反岸田』の旗印を鮮明にし、安倍派を取り込むことができるかにかかっているといえるでしょう」(政治担当記者)

 

 1月13日には、岸信夫首相補佐官(山口2区)が衆院議員を辞職する意向を固めたと報じられ、4月の衆院補選は、千葉5区、和歌山1区、山口4区に山口2区を加えた4補選となる可能性が出てきた。

 

 支持率低迷にあえぐ岸田政権。4補選で敗北するようなことがあれば、菅氏を中心に「岸田下ろし」が加速することになりかねない。

( SmartFLASH )

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