社会・政治
小沢一郎氏、20年以上続いた政治塾を休止「立民はバカにされている」発言に「事実上終わり」「引退を」集まる冷めた声
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.02.20 20:50 最終更新日:2023.02.20 20:50
2月19日、立憲民主党の小沢一郎衆院議員は、東京都内で開いた自身の政治塾で講演し、同塾の活動を、今回をもって一時、休止する考えを明らかにした。小沢氏は「政治塾の中締めだ。私自身は、できるだけ早く再開したい。一時お休みするということで、ご理解をいただきたい」と語った。
政治塾は旧自由党の塾として、指導者育成を目的に2001年にスタート。2003年の旧自由、旧民主両党の合併後は私塾として運営されている。入塾の審査に3000人近くが応募した時期もあり、これまでの卒塾生は500人以上。国会議員も輩出している。だが、最近はコロナ禍で塾生が集まりにくく、今回、20年以上にわたる政治塾の一時休止を決めたという。
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小沢氏は講演で、立民の現状について「エンドレスに議論して、野党の中でも結論を出すのは最後だ。だから、ほかの野党からもバカにされる」と指摘。塾生らに、自己主張する習慣を身につけるようアドバイスし、最後も“小沢節”で締めくくった。
「小沢氏は、2021年10月の衆院選では、小選挙区で敗北し比例で復活。同年11月の立民の代表選では泉健太氏を支持しましたが、泉氏は執行部人事をめぐり、小沢氏とは距離を置きました。
2022年7月の参院選後、泉代表は執行部人事を刷新しましたが、岡田克也幹事長、安住淳国対委員長、長妻昭政調会長と、ベテラン議員を並べる一方、小沢氏や、小沢氏に近い議員の執行部入りはありませんでした。
2022年12月、名古屋市で講演した際には、小沢氏は泉代表ら執行部に対し『岸田政権の現状はどうしようもないが、それを倒せず、取って代わろうともしない野党ではどうしようもない』と強烈に批判する一方、『次の衆院選で政権を取る。ここであきらめてしまっては、自民党を出て苦労してきたことが無意味になってしまう』とも訴えていました」(政治担当記者)
小沢氏は1993年、2009年の政権交代を実現した立役者。だが、80歳ともなり、“政治力”の衰えは否めない。SNSでは、小沢氏の政治塾の休止に、冷めた声が上がっている。
《先の衆院選の小選挙区で落選し,“馬鹿にされてる”政党から比例復活当選ではご不満でしょうか?時代は完全に終わったと思う》
《事実上終わりということだろう。この人は、革命家としてはピカイチだが、政治家ではなかったな》
《小選挙区で勝てない長老など必要ありません。引退されることをお薦めいたします》
2022年7月の参院選岩手選挙区では、立民の現職が、自民党の新人女性候補に競り負けた。かつて「剛腕」「選挙の神様」と呼ばれた男にも、幕引きが近づいている。
( SmartFLASH )