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“山上ガールズ”は岸田首相襲撃の木村容疑者に「理解も同情もできない」黙秘と独りよがりな不満に冷めた声

社会・政治 投稿日:2023.04.19 16:25FLASH編集部

“山上ガールズ”は岸田首相襲撃の木村容疑者に「理解も同情もできない」黙秘と独りよがりな不満に冷めた声

取り押さえられた木村隆二容疑者(写真・共同通信)

 

 4月15日、選挙応援のために和歌山県を訪れた岸田文雄首相が襲撃された事件。爆発物を投げつけ、威力業務妨害の容疑で現行犯逮捕されたのは、無職の木村隆二容疑者だ。

 

「木村容疑者は黙秘を続けており、具体的な犯行理由はまだわかっていません。一方、木村容疑者が参院選に立候補しようとしたものの、被選挙権の年齢に達していないことにくわえ、供託金を用意できなかったことに不満を持ち、国を相手に訴訟を起こしていたこともわかっています。選挙制度への不満からの犯行かは、捜査の進展を待つしかない状態です。ただ、山上徹也被告を模倣したのではないかと疑われています」(事件担当記者)

 

 

 応援演説中に襲撃する――。「爆弾」と「自家製銃」という違いはありながら、同様の事件を2022年7月に起こしたのが、山上被告だ。

 

「山上被告の銃撃によって、選挙応援をおこなっていた安倍晋三元首相は、ほぼ即死でした。凶悪な政治テロだとして非難する声があがる一方、山上被告の生い立ちについて報道されるにつれ、同情的な声も多く聞こえてきました」

 

 これまでの報道によれば、父は京都大学を卒業後、建設会社に勤めていたが、仕事のストレスから酒に溺れ、山上被告の母に激しいDVをおこなっていたという。そして山上被告が4歳のころに父は自殺。その影響もあり、母は旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に傾倒した。財産をほぼすべて教団に注ぎ込み、その合計は1億円を超えるとされる。

 

「奈良県内有数の進学校に通っていた山上被告ですが、大学進学を断念。その後は海上自衛隊に入隊し、職を転々とすることになりました。こうした来歴について、一部のネット上では山上被告のことを『塩顔ハイスペックイケメン』だと応援する“山上ガールズ”まで登場しました」

 

 実際、本誌が取材した“山上ガールズ”はこう語っている。

 

「彼の家庭環境に問題がなければ、頭がよくて家族思いで、きっと希望の大学に入学して、いまごろ社会に出て世の中のために働いていたと思うんです。そして、まともに恋愛し、幸せな家庭を持っていたのでは」

 

 一方で、現時点で木村容疑者に対し、同情する声は出ていない。ましてや、木村容疑者をイケメンだと感じる“木村ガールズ”も誕生していないのだ。山上被告との違いは何なのか、別の“山上ガールズ”に聞いてみると、

 

「木村容疑者がやったことは、まったく理解できないし、同情もできません。動機も不明ですし……。それに、爆弾を使用したということは、標的であった岸田総理以外にも甚大な被害をもたらしていた可能性が高いですよね」

 

 と、冷めた声が聞こえてきた。

 

「山上被告の場合、事件をきっかけに、実際に同じような境遇で統一教会に苦しんでいる人たちが大勢いる、ということが認知されました。世論としても、山上被告の責任は事件として追及する一方で、統一教会と政治家のあまりに密接な関係を問いたださなければいけない、という風潮になりました。

 

 しかし、木村容疑者の場合、現時点でわかっているのは、『年齢が足りず自分がまだ立候補できない』という独りよがりな不満だけですからね。選挙制度という民主主義の根幹に強い興味を持っていたのに、なぜ民主主義の土台を揺るがすようなテロ行為をおこなってしまったのか……」(前出・事件担当記者)

 

“塩顔イケメン”であれ、独りよがりの犯行であれ、どんな動機でもテロが許されることはない。

( SmartFLASH )

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