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山上徹也被告の減刑求める大量署名が奈良地裁に 逮捕直後に本誌が報じていた「女性たちの同情」

社会・政治 投稿日:2023.06.13 18:51FLASH編集部

山上徹也被告の減刑求める大量署名が奈良地裁に 逮捕直後に本誌が報じていた「女性たちの同情」

送検当時の山上徹也被告

 

 安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件で、殺人などの罪で起訴された山上徹也被告。6月12日、奈良地裁は第1回公判前整理手続きを開く予定だったが、これを中止した。

 

 手続きには山上被告も出席する予定だったが、「地裁に危険物の可能性がある荷物が届いた」として、職員らが屋外に避難する事態となった。

 

「到着した荷物については、職員が中身を金属探知機で調べたところ、反応があったため、県警に通報。爆発物処理班が派遣されました。結局、中身は箱いっぱいの『被告の減刑を求める署名』であることが判明しました。

 

 

 なぜ金属探知機が反応したかについてはいまだ報じられていませんが、『共同通信』が、段ボールを送付したという人物に取材をおこなっています」(週刊誌記者)

 

 共同通信の取材によると、段ボールを送付したという東京都在住の人物は、山上被告と同じ“宗教2世”であり、被告の境遇に同情する気持ちがあったという。

 

 あらためて、山上被告の過去を振り返ってみよう。

 

 事件当時の報道によれば、父は京都大学を卒業後、建設会社に勤めていたが、仕事のストレスから酒に溺れ、山上被告の母に激しい暴力を振るうようになっていたという。そして、山上被告が4歳のころに父は自殺。その影響もあり、母は旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に傾倒した。残された資産をすべて教団に注ぎ込み、その合計は1億円を超えるとされている。

 

 事件前に西大寺の飲食店で数回、山上被告と食事をしたことのある男性は、山上被告からこんな悩みを打ち明けられていたと本誌に語っている。

 

「その日は、『自分の家族が統一教会に関わっていて、霊感商法トラブルでバラバラになってしまった。統一教会がなければ、今も家族といたと思う』と語り始めたのです。

 

 続けて、『統一教会は、安倍(晋三元首相)と関わりが深い。だから、警察も捜査ができないんだ』と、あまり感情を出さない山上さんが、怒りにまかせたように話していました」

 

 銃撃事件後、山上被告の供述が報じられると、政治家と旧統一教会との関係が急速にクローズアップされた。そして、政治における大きな争点となり、2022年12月6日には「被害者救済法案」が参議院で可決され、成立するに至った。

 

 けっして許されない罪を犯した山上被告。しかし、そんな過去を持つ被告に同情を寄せる人たちがいたことも事実だ。

 

 事件当時、山上被告へ “想いを寄せる” 女性、通称「山上ガールズ」がネット上に複数、登場。その容姿について言及する声もあったほどだ。本誌は2022年7月、山上被告の生い立ちを憂う、A子さんという女性に取材をおこなっている。

 

「彼の家庭環境に問題がなければ、頭がよくて家族思いで、きっと希望の大学に入学して、いまごろ社会に出て世の中のために働いていたと思うんです。そして、まともに恋愛し、幸せな家庭を持っていたのではないかと。

 

 世の中にとって優秀な人材を、旧統一教会という団体は、私利私欲のためにつぶしてしまったわけです。優秀な頭脳を世の中のために使ってほしかった。

 

 たしかに、彼はやってはいけないことをやってしまったと思います。でも旧統一教会を野放しにした結果が招いたことですよね。むしろ、多くの政治家が、そのいかがわしい団体に自らかかわっていた。

 

 山上容疑者(当時)がやった事件は決して許されないことですが、全国民、全世界へ問題提起したのは非常に意味があると思います」

 

 同情の声が多く集まっているとはいえ、司法の判断と刑事罰は適切におこなわれなければならない。

( SmartFLASH )

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