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スシロー「ペロペロ男」の次は「中国禁輸」で株価暴落…中国30店舗・香港23店舗、今後さらなる拡大を目指していたのに
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.08.25 17:58 最終更新日:2023.08.25 18:04
「一難去ってまた一難」
そんな声が聞こえてきそうな、回転寿司チェーン「スシロー」を展開する「FOOD&LIFE COMPANIES(以下、F&LCO)」の相次ぐ株価下落である。
「2023年1月3日、友人と岐阜市内の『スシロー』に来店した少年が、テーブルに置いてあるしょうゆ差しの注ぎ口や未使用の湯飲みをなめ、さらに回転レーン上のすしに指で唾液をつけるなどの不適切な行為をおこない、動画を撮影しました。
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その動画がSNSで拡散され、運営会社の『あきんどスシロー』が3月22日付で岐阜県在住の少年に約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴しました。
ネットで『ペロペロ男』などと大きく取り上げられたことで、株価にも大きな影響が出ました。『F&LCO』の1月30日の終値3015円は31日に終値2870円となり、時価総額で168億円下落したことも請求金額の根拠の一つとなりました。その後、調停が成立して提訴は取り下げられています」(経済担当記者)
騒動後は芸能人がネットで『スシロー』を応援する書き込みをしたこともあり、株価は堅調に推移、2月下旬から5月中旬にかけて3300円から3600円のレンジをつけていた。
「しかし、福島第1原発で保管する処理水の海洋放出が議論されるようになると、株価は下落基調になりました。そして8月24日、海洋放出が始まると、中国政府は日本からの水産物輸入を全面的に停止すると発表。同日の『F&LCO』社の株価は、前日終値2565円から2464円に下落しました。これは2022年11月以来の安値です。
『スシロー』は中国本土に30店舗、香港に23店舗を展開していて、海外出店をさらに増やす計画だと発表していましたから、影響が懸念されたのでしょう」(同)
こうした株価の動きに「F&LCO」の広報担当は「株価の変動はさまざまな要因がありますので、コメントは控えさせていただきます」と応じた。
「さまざまなことは起きてほしくない」というのが本音かも。
( SmartFLASH )