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ジャニーズ「NGリスト」で思い出す伝説の “大失敗” 会見…「ささやき女将」「議員号泣」「佐村河内」

社会・政治 投稿日:2023.10.05 15:08FLASH編集部

ジャニーズ「NGリスト」で思い出す伝説の “大失敗” 会見…「ささやき女将」「議員号泣」「佐村河内」

船場吉兆の湯木佐知子氏と息子の喜久郎氏(写真・時事通信)

 

 10月4日、ジャニーズ事務所が2日に開いた記者会見で、特定の記者を指名しないための「NGリスト」があったと、NHKが報じた。

 

 これに対し、ジャニーズ事務所は公式サイトで説明。リストは会見を委託した外資系コンサルティング会社が作成したものであり、《弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません》としている。

 

 

「事務所側がリスト作成に関わったかどうかでは問題ではなく、リストが存在し、それを前提に会見がおこなわれたという事実は重い。もはや信頼回復は不可能に近い。結果的に、会見は “大失敗” だったと言っていいでしょう」(週刊誌記者)

 

 不祥事に関する会見は、場が荒れがちなものだが、なかには人々の記憶に残る “大失敗” 会見もある。

 

【伝説の “ささやき女将”】

 

 もはや伝説級と言っていいのが、2007年12月10日におこなわれた高級料亭「船場吉兆」の会見だろう。食品偽装疑惑が多数発覚したことによる釈明会見だったが、言葉に詰まる長男で役員だった湯木喜久郎氏に、母で女将の湯木佐知子氏が小声で「頭が真っ白になった(と言いなさい)」「もっと大きな声で」などと指示。

 

 その “ささやき” が、すべてマイクに拾われており……。その様子はビートたけしが「あれはコントだよなあ。絶対にかなわない」と絶賛したほどだったが、「吉兆」は2008年に廃業している。

 

【議員が大号泣】

 

 政務活動費の不正使用疑惑で、兵庫県議(当時)の野々村竜太郎氏が会見をおこなったのは、2014年7月1日。会見で野々村氏は、自身の正当性を主張していたが、途中から大号泣。「縁もゆかりもない西宮へー、市民のみなさまに選出されてー、やっと、議員になったんですうーー! ウワーーん!」などと絶叫し、思いを訴えた。

 

 その様子は海外でも報道され、大きな話題に。また、会見で記者の質問を聞こうと耳に手を当てるポーズも、「例のポーズ」とモノマネされてブームとなった。

 

 野々村氏はその後、起訴され、2016年に懲役3年、執行猶予4年の判決を受け、政界を引退。公式ブログをみると、2023年からラジオ生配信を始めているようだ。

 

【耳が聞こえないはずじゃ?】

 

 耳が聞こえないながらも名曲を次々と生み出し、「現代のベートーベン」と呼ばれた作曲家・佐村河内守氏にゴーストライター疑惑が発覚し、会見を開いたのは2014年3月7日のことだった。長髪にサングラスという風貌から一転、髪を切ってサングラスもない姿に会場はどよめいた。

 

 手話通訳を通しての質疑応答のはずだったが、佐村河内氏は記者と普通に会話。記者から「まだ、手話通訳終わっていませんよ。もう、目と目を見て話しましょう」と言われると、「ふざけたことはやめてください。もう質問はけっこうです」と逆ギレ。自身の聴力は「感受性難聴」で「音は聞こえるものの、耳の中で音がゆがむ」と主張した。

 

 佐村河内氏は、現在も作曲家として活動中だ。

 

 これら以外にも、「私は寝てないんだ」と言い放った「雪印乳業」社長(2000年、集団食中毒事件で)や、「STAP細胞はあります!」の小保方晴子氏(2015年)など、印象に残る会見は多い。

 

 今回のジャニーズ会見も、“伝説” となるのだろうか――。

( SmartFLASH )

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