社会・政治
「感覚が異常」高級シルクもワインも政治資金で海外土産100万円報道…林芳正氏「適正です」にあふれる非難
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.11.25 15:10 最終更新日:2023.11.25 15:29
総務省が11月24日に公表した2022年分の「政治資金収支報告書」で、2022年に閣僚だった3議員が代表を務める政治団体が、「海外土産代」や「贈答品」などの支出名目で計約100万円の支出をしていたことが判明した。11月25日に共同通信が報じた。
「報道では、林芳正前外務大臣、山際大志郎元経済再生担当大臣、西村康稔経済産業大臣の政治団体で支出が確認され、最も多額だったのが林氏の『林芳正を支える会』で24件、計約72万円でした。
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報告書の『渉外費・交際費』の欄に『海外土産代』として米国やドイツなど14カ国での支出があり、オーストラリアでは2月にアパレル店『UGG』で約2万円、11月にはタイの高級シルク店『ジム・トンプソン』で約12万円を支出。フランスのワイン店での支出も記載されているということです」(政治ジャーナリスト)
報告書には「誰に何を購入したか」の記載義務はないが、「お土産」がはたして政治資金の使途として適切なのかどうか。海外出張、外遊でのお土産は、今年(2023年)1月にも国会で議論になった。
「1月に岸田首相がヨーロッパ・アメリカなどを訪問した際、当時、政務秘書官だった長男の翔太郎氏が、閣僚に渡すための土産としてブランドもののネクタイなどを公用車を使って買いました。
国会では『公私混同ではないか』と追及され、岸田首相は『政治家としての首相のお土産を購入するのは政務秘書官の本来業務に含まれうる』と答弁。土産を買うことも『公務』だと断言したのです」(永田町関係者)
国会議員はどうしてこんなに土産を買うのか。ある派閥トップの秘書を経験した男性は、本誌の取材にこう話して苦笑する。
「海外出張は、後援会に向けた格好のアピールになるんですよ。空港の免税店では、店にあるネクタイやスカーフなどほぼすべてを買ったことがあります。金額にして200万円くらいでしたね。もちろん、派閥(団体)の経費です。帰国したら秘書が地元に帰り、そのお土産を『いつもお世話になっております』と後援会の幹部に配るんです。海外視察より、お土産を買うことが目的化していたほどです」
ニュースサイトのコメント欄には、
《UGGやジム・トンプソンの品物が「適切な政治活動の経費だ」と思う方はいるのでしょうか?》
《民間企業で、何に使ったかわからないお金が経費と認められることなんてありえない》
《100万円単位の贈答を「政治資金」と言い切る感覚が異常です》
など憤懣やるかたないコメントばかりだった。
林氏の事務所は共同通信の取材に「適正な政治活動の経費だ」と説明したという。「適正」の感覚が、国民とズレまくっているのではないか。
( SmartFLASH )