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「自民党総裁として憲法改正実現を」岸田首相の施政方針演説に「まずは法律守れよ!」国民から異論噴出

社会・政治 投稿日:2024.01.31 15:09FLASH編集部

「自民党総裁として憲法改正実現を」岸田首相の施政方針演説に「まずは法律守れよ!」国民から異論噴出

1月30日、施政方針演説に臨んだ岸田文雄首相(写真・長谷川 新)

 

 1月30日の通常国会で、岸田文雄首相がおこなった施政方針演説に、自民党国会議員秘書が驚きを隠さない。

 

「自民党の派閥解消をリードしたことが、よほど自信になったのでしょう。経済対策の優先順位が落ちたこともそうですが、憲法改正について『あえて自民党総裁として申し上げれば(9月までの)任期中に実現したい』と突っ込んで述べたことに驚きました」

 

 これまで岸田首相は7回、施政方針演説と所信表明演説をしてきた。

 

 

「もちろんその都度、憲法改正にも触れています。しかし『自民党総裁』という表現をしたのは今回が初めてです。さらに『議論を前進させるべく最大限努力したい。条文案の具体化を進め、党派を超えた議論を加速していく』と、かなり踏み込みました。異例の演説です」(政治担当記者)

 

 しかし「これは勇み足だ」と指摘する自民党関係者もいる。

 

安倍晋三元首相のときにも批判されましたが、行きすぎた『憲法改正論』は憲法第99条の《国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ》に触れる恐れがあることが指摘されたのです。今後、野党議員がこの演説内容を問題視する可能性があります」

 

 さらに、タイミングも悪い。

 

政治資金パーティーの収入の一部を政治資金収支報告書に記載しなかった問題で、現役議員や派閥の会計責任者が相次いで逮捕、立件、起訴されました。SNSでは、政治資金規正法が会計責任者に責任を負わせ、議員には罪が及ばない内容になっていることから『ザル法』といわれました。

 

 自民党は、議員も罰せられる『連座制』の導入を打ち出していますが、ジャーナリストの星浩氏は23日の『ひるおび!』(TBS系)で『窃盗した人が刑法を改正しているようなもの』と、厳しく指弾しています。岸田派も裏金が表面化していますから、首相が憲法改正を言っても反発は必至です」(政治ジャーナリスト)

 

 立憲民主党小沢一郎衆院議員は、さっそく事務所の公式X

 

《ろくに法律も守れない手合いに憲法改正を語る資格は無い。寝ぼけてはいけない。自民党がやりたい放題やるために憲法と立憲主義を壊すつもりだろう。壊されるべきは憲法ではなく、自民党である》

 

 と書き込んでいる。

 

 SNSには、ほかにも《まずは今の法律を守れよ! と言いたい》《権力者が憲法を変えたいと言ってる時は 必ず権力者の都合のいいように改正されるに決まってる》《脱税する人たちが憲法変えるの?》などの声があがっている。

 

 国民がいま最優先で求めているのは、能登半島地震の安否不明者救助と、復興復旧支援のはずだ。

( SmartFLASH )

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