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小池百合子都知事「応援します」シールが都議補選・自民立候補者に…透けてみえる「窮地の両者」の思惑

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.05.24 17:45 最終更新日:2024.05.24 17:45

小池百合子都知事「応援します」シールが都議補選・自民立候補者に…透けてみえる「窮地の両者」の思惑

「学歴詐称疑惑」が蒸し返され、小池百合子都知事の3期めに向けての選挙は盤石とはいえない状態となっている

 

 5月26日に投開票される、東京都議会議員目黒区選挙区の補欠選挙。2議席をめぐり5人の立候補者が争う構図だが、自民党公認候補のポスターに「応援します 小池百合子」のシールが貼られてあり、有権者を驚かせている。

 

「候補者は元衆院議員で、小池氏とは旧知なので、その縁もあるようですが、自身のSNSで『本日は 心強い応援を、小池百合子東京都知事からいただきました! 今からシールを貼ります!』と、自ら小池都知事の顔写真が入った緑色の小さなシールをポスターに貼る動画をアップしています。控えめに右下の隅に貼りましたが、それでもインパクトはあります」(目黒区在住の有権者)

 

 

 このところ、小池知事と自民党は親密だ。2023年12月10日の江東区長選、2024年1月21日の東京都八王子市長選は、いずれも自民党の不祥事があり、猛烈な逆風が吹いていたが、終盤に小池知事が応援に入ったことで薄氷の勝利をおさめた。

 

「しかしその後、4月28日投開票の衆院東京15区補選では、小池知事が支援した無所属の乙武洋匡氏が落選。自民党は候補者を立てなかったので、これまでの恩義から自民党票が乙武氏に流れると思われましたが、結果は5位。小池知事の神通力も薄れ、自民党の相乗効果がどの程度あるのかと、疑問視されました。」(政治担当記者)

 

 このことにより、7月7日投開票の東京都知事選での協力も視界不良になったかと思われたが、5月24日付の東京新聞は《都議会自民党は23日の総会で、現在2期目の小池百合子知事が出馬した場合、支援を目指す方針を確認した》と報じた。

 

「政治とカネの問題で、国民からそっぽをむかれている自民党は独自候補を立てられません。一方の小池知事も、衆院東京15区の補選で応援した乙武氏がまさかの惨敗。しかも、自身の学歴問題が蒸し返されていますから、前回のような“楽勝”は期待できません。今回のシールは、窮地の両者ががっちり手を結んだことを印象づけていますね」(同前)

 

 一方、都内在住のある有権者は「小池さんは2016年の就任時から、自民党都連を『ブラックボックス』と猛烈に批判して、自民党幹部と激しく対立してきました。都民もその姿勢に喝采したものです。それが一転、自民党と手を組むという。それだったら『なぜ組むのか』をしっかり説明してほしいですね。そうでなければ都民に対しての裏切りですよ」と憤る。

 

 SNSでも、小池都知事と自民党の“一体化”を懸念する書き込みがあった。“都民不在”の都議選にならなければいいが――。

( SmartFLASH )

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