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【戸越・殺人火災事件】「燃えてなくなればと思って火をつけた」容疑者が1年前に見せていた“子煩悩パパ”姿

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.06.20 06:00 最終更新日:2024.06.20 06:00

【戸越・殺人火災事件】「燃えてなくなればと思って火をつけた」容疑者が1年前に見せていた“子煩悩パパ”姿

6月19日、荏原署に移送された後藤祐介容疑者。約1年前には抱っこ紐で子どもをあやす姿も(写真・時事通信)

 

 警視庁は6月19日、後藤祐介容疑者(46)を、元妻・髙波冬美さん(当時37)を殺害した容疑で逮捕した。

 

 事件が発覚したのは、5月23日のこと。髙波さんが所有する東京都品川区戸越の一戸建て住宅で火災が発生し、住宅内から髙波さんと子供3人の遺体が発見されたのだ。髙波さんと次女・玲ちゃん(当時3)は刺傷による失血死、長女・鈴ちゃん(当時6)と長男・信ちゃん(当時2)は、一酸化炭素中毒が死因だった。

 

 

 5月22~23日にかけて髙波さんが殺害され、その後に自宅から火の手が上がったとみられている。

 

 そして、後藤容疑者もこの火災によってやけどを負い、入院していた。

 

 6月19日、病院から荏原署に移送された後藤容疑者は、うつろな表情を見せたが、顔を覆い隠すことはしなかった。

 

 これまでの任意の調べに対し、後藤容疑者は、

 

「残された子どもがかわいそうだと思った。すべて燃えてなくなればいいと考えて火をつけた」

 

 と、供述している。社会部記者はこう話す。

 

「後藤容疑者も自分の首を刃物で切りつけましたが、傷口は浅く、ためらい傷程度だったようです。もともと後藤容疑者の犯行が強く疑われ、体の回復を待って、逮捕されました」

 

 亡くなった髙波さんと後藤容疑者は介護施設で知り合い、結婚した。ともに実家は品川区内で、髙波さんの実家は、一家が住んでいた住宅の近くだった。

 

 近所の住人は、後藤容疑者の一家が幸せそうに暮らしている様子を見ていた。

 

「長女は小学校に上がって、次女は保育園に通っていました。幼い子どもが3人でしたが、ご両親が大きな声を出すこともなく、ご夫婦がけんかする声も聞いたことがありませんでした。

 

 ご両親とも自転車に子どもを乗せて、保育園への送り迎えをしていて、ごく普通のご家庭でした」

 

 周囲には見えない変化が、家庭内では起きていた。夫妻ともに不安定な状況に陥っていたのだ。実際に、事件の3日前、夫妻の離婚が成立している。

 

「髙波さんは1年ほど前から、精神的な病を患い、介護施設の仕事を辞めていたようです。また、後藤容疑者はその前に退職し、フリーランスで動画編集の仕事を始めていました。

 

 大手求人募集サイトにも登録し、SNSで話題の動画編集コンサルタントの講習などを受けていましたが、あまり稼ぎにはなっていなかったようです」(前出・社会部記者)

 

 それでも、家族は仲むつまじいはずだったが――。

 

 本誌が入手したのは、2023年4月に地元の公園で開催された「春まつり」の様子を収めた動画。この場には一家も参加しており、後藤容疑者が妻や子どもたちと楽しげにしている様子が動画に残っている。

 

 飲み物を手にした妻に代わり、後藤容疑者が抱っこ紐を身につけ、ワゴン型のキャリーカートを押しながら、2人の子どもをあやしている姿もあった。

 

 長女の鈴ちゃんがみこしを担ぐ様子を、手元のスマホで撮影しようと試みる姿からは、後藤容疑者が“育メンパパ”であり、かなり子煩悩だったように見受けられる。

 

 地元町会に依頼された、この動画の撮影者はこう話す。

 

「事件の後に見返すと、後藤容疑者が子どもたちを撮影しようとしている様子や、奥さんが一緒にお祭りを楽しむ様子が映っていて驚きました。

 

 仲がよさそうな家族に見えましたよ。この子らの命が奪われたと思うと、すごくつらい気持ちになります」

 

 現時点での、後藤容疑者の逮捕容疑は、髙波さんの殺人容疑のみ。ある捜査関係者は、子どもの死因についてこう話す。

 

「後藤容疑者が、3人の子ども全員を手にかけたのかはまだわかっていません。一部には『後藤容疑者が1人で3人を殺害できるのか』と、疑問を口にする捜査関係者もいます。

 

 元妻について、後藤容疑者は『(離婚は事件3日前だったにもかかわらず)早く家を出るように叱責され、カッとなって刺した』と供述しているようです。また、夫妻の離婚原因などもわかっておりません」

 

 何が“子煩悩パパ”を一変させたのか。

( SmartFLASH )

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