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箱根駅伝予選会突破の早大・大東大が「練習では厚底禁止!」怪我のリスクを避け地道な筋力作りが奏功
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.10.19 15:50 最終更新日:2022.10.19 15:53
第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の予選会が10月15日、東京・陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園のコースでおこなわれた。
43校が参加した予選会は、上位10人の合計タイムで争われ、1位の大東文化大など10校が本戦出場権を獲得。本選はシード10校、オープン参加の関東学生連合を加えた21チームで、2023年1月2、3日に開催される。
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今回の予選会を突破した10校のなかで注目されたのは、6位に入った立教大。じつに55年ぶりの箱根駅伝出場となり、古豪復活への足がかりとなった。これは青山学院大の33年を超える最長ブランクということになる。
もうひとつ注目されたのが、昨今の陸上界を席巻する「厚底シューズ」の存在だった。予選会当日も、ほとんどの選手が厚底シューズで参加していた。
しかし「厚底シューズへの考え方が、変わってきている」と、陸上ライターは語る。
「カーボンプレートが搭載された厚底シューズを履くと、たしかにパフォーマンスは上がります。ただ、足腰にかかる負担は大きく、故障につながる可能性もあるのです。ふだん鍛えている選手たちでさえそのリスクがあり、厚底シューズが流行り始めたころ、市民ランナーもこぞって履くようになったのですが、怪我をする人たちが多く出ました」
こうした事態を踏まえ、今予選で1位となった大東大は、練習では厚底シューズではなく、ソールの薄いシューズで足腰を鍛えた。
また4位に入った早稲田大も、強化のためにおこなった夏合宿では、厚底シューズの使用を怪我防止のため、原則として禁止した。
「本来なら、ハイテク機能を搭載した厚底シューズで筋力強化をおこなうのがいちばんいいのですが、学生たちの怪我のリスクが高くなってしまいます。そこで、あえて時代に逆らうような、旧式のシューズを使ったのだと思います。
練習はソールの薄いシューズ。そして本番では厚底シューズが、いまの学生たちのトレンドになりつつあります」(前出・陸上ライター)
ハイテクに頼り切るのではなく、地道な筋力作りを徹底したことが、予選突破につながったのは間違いない。
( SmartFLASH )