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瀬古利彦と五輪に出場「新宅雅也」箱根駅伝で国士舘を指導

スポーツ 投稿日:2019.02.08 16:00FLASH編集部

瀬古利彦と五輪に出場「新宅雅也」箱根駅伝で国士舘を指導

 

 2019年の1月2日早朝、新宅雅也さん(61、旧名・永灯至)は、箱根駅伝のスタート地点にいた。日体大卒業以来、39年ぶりの「箱根」。2018年12月から指導を頼まれた、国士舘大学1区の住吉秀昭(4年)に付き添うためだった。

 

「1カ月後にいきなり本番という状況。怪我が怖かったが、かなり詰めてやらせました。『実業団でも通用する練習をしたから、区間賞も取れる』と言って送り出しました」

 

 

 住吉は結果、区間9位だったが、1位に19秒差で、2区での国士舘大46年ぶりの首位を演出した。それでも住吉は、「区間賞狙いだったので9位は悔しい」と話した。

 

 新宅さんは、「競技者としては、そういう気持ちが必要」と言って微笑む。

 

 瀬古利彦、中山竹通とともにマラソンでソウル五輪に出場。引退後に就任した実業団の監督を辞めたあとは、「TEAM新宅」を設立して一般ランナーを指導するほか、子供の指導や大人のウオーキング教室など幅広く活動している。

 

 1キロも走れない人に、東京マラソンを5時間7分で完走させたり、ウオーキング教室に来た60代の女性には、2年かけてホノルルマラソンを6時間20分で走らせた。

 

「1カ月間だが、久しぶりのトップ選手の指導はおもしろかった。今後は個人、チームにかかわらず選手指導をしたい気持ちもある。実業団時代の恩師・中村清監督は身を削って指導してくれた。それに応える恩返しも大事だと思う」

 


しんたくまさなり
1957年12月20日生まれ SB食品時代は、1984年ロス五輪1万メートルと1988年ソウル五輪マラソンに出場。引退後は三井住友海上女子部、男子部の監督などを15年間務めた

 

取材&文・折山淑美

 

(週刊FLASH 2019年2月12日号)

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