2月1日キャンプイン目前、「選手生活には一片の悔いもなし!」未知の世界に飛び込んだ、元ドラ1たちが「期待と不安」第2の人生を初告白!
「人生は簡単ではないですね」
絞り出したその言葉には、無念さが漂う。入団6年めに開幕スタメンの座を掴むと、プロ通算17年で、1046安打を積み重ねた。昨年、そんな平田良介に下された戦力外通告。NPB球団への復帰を願うも、オファーは届かず、昨年末に現役引退を表明した。
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2006年、大阪桐蔭高校から中日にドラフト1位指名で入団。2015年にはベストナインに選出され、2018年にはゴールデングラブ賞を受賞した功労者だ。
「妻や息子、娘と話し、納得してくれました。家族4人で、平田家の新しい人生をスタートさせようと決めました」
辛い日々を過ごした平田だが、つい先日、新しい動きがあったという。
「大阪の飲食サービス会社・エースファクトリーの軟式野球部でプレーします。元ソフトバンクの甲藤啓介らがいて、プロの二軍並みにハイレベルです。すでに3試合に出場し、7打数1安打。軟式にはまだ慣れません(苦笑)。また、同社が、ベースボール事業部を立ち上げる予定でして、野球に関する事業を企画・実施していきます。
今、取得を目指している『学生野球資格』も今後生かせると思いますし、チームのYouTubeのチャンネルで、野球人の皆さんに役立つ情報を配信できたらと考えています。また、プロ野球の解説やテレビ出演も、オファーをいただければやってみたいですね」
写真・木村哲夫、桑原 靖、永谷正樹
取材&文・高津和正