エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

上白石萌音&萌歌は前代未聞の“朝ドラリレー”…売れる2人を作る「姉妹力」を大解剖

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.03.17 06:00FLASH編集部

上白石萌音&萌歌は前代未聞の“朝ドラリレー”…売れる2人を作る「姉妹力」を大解剖

左から姉・広瀬アリス、妹・すず

 

 そして、「姉妹での芸能活動には、特有の難しさがあります」と語るのは、タレントの矢部美穂(43)だ。矢部は三姉妹の長女で、2人の妹も芸能活動をしていたことがある。

 

「私がデビューしたあと、次女の美佳(40)、三女の美希(37)がデビューしました。美佳は、ものまねタレントになりたがっていましたし、美希はタレント志望というより、実家を飛び出して私のもとにやってきました。

 

 当時の私は姉として、『妹たちをなんとか成功させてあげたい』と思い、駄目出しをしたり、名前を売るためにグラビアに出演させたりしました。妹たちは、すでに芸能界を引退しましたが、今でも『お姉ちゃんに脱がされた』なんて恨み節を言います(笑)。

 

 姉妹で芸能界にいると、『どっちのほうがかわいい』など、あらゆることで比べられます。SNS全盛の今、さらに好き勝手言われるでしょう。でもすべてを聞いていては、ストレスで芸能活動なんて続けられません。姉妹のあいだに絆があり、世間の声を適度に聞き流すことが、姉妹で活躍する秘訣です」

 

 さらに、この姉妹ブームが「世相を反映している」と語るのは、『きょうだい型人間学』(河出書房新社)などの著書がある、国際基督教大学教養学部客員教授の磯崎三喜年氏(66)だ。

 

「男性の兄弟と比べ女性姉妹は、コミュニケーション能力が高い傾向があるため、お互いのよさも認め合えることが多いのです。姉妹が、お互いを理解し合い、お互いの力になろうとする姿は、視聴者にとって安心感を与えるものです。姉妹ブームの遠因には、そうした安心感を今の社会が無意識に求めているということがあります。

 

 2000年代以降、少子化が進み、一人っ子も多い時代になりました。3人以上のきょうだいを持つ家庭は、ほんの数%にすぎず、姉妹はある意味、羨ましい存在でもあります。平均賃金も下がり、先進国とはいえなくなった今の日本は、けっして安心できる場所ではありません。そんな不安が広がる社会なので、人はよりいっそう安心できるものを求めています。

 

 今後は、姉妹のどちらかにスキャンダルが発覚したとき、それを姉妹でどう乗り越えるかによって、それぞれの姉妹の真価が問われるでしょう」

 

 この美しい4組の姉妹のスキャンダルだけは、耳にしたくない!

 


(週刊FLASH 2021年3月30・4月6日合併号)

12

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る

エンタメ・アイドル 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事