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『レンアイ漫画家』吉岡里帆、低視聴率で「試合終了~?」の危機

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.04.15 11:00 最終更新日:2021.04.15 11:00

『レンアイ漫画家』吉岡里帆、低視聴率で「試合終了~?」の危機

 

「試合、終了~」
 吉岡里帆演じるヒロインが心の中でこう嘆くシーンがあったが、第1話の平均視聴率が6.5%という惨敗スタートだと知った吉岡本人も、同じ心境だったかもしれない。
(※視聴率はビデオリサーチ調べ/平均世帯視聴率/関東地区)

 

 

 鈴木亮平が主人公の超売れっ子少女漫画家・刈部清一郎を演じるドラマ『レンアイ漫画家』(4月8日スタート/フジテレビ系)のことである。

 

 清一郎は現代日本を舞台にした恋愛漫画を描くことになったが、人付き合いが下手で恋愛にも疎い。そこで「ダメ男ホイホイ」と呼ばれるほど男運のない久遠あいこ(吉岡)に疑似恋愛ミッションを与え、漫画の恋愛描写に活かすため、その体験を報告させる――というストーリー。

 

■キュンシーンがマンネリだったりダサかったり…

 

 同名漫画が原作のラブコメ作品である。筆者は原作の第1巻を読んでみたが、話の設定や展開にドラマオリジナルのアレンジは加わっているものの、大筋は原作漫画を踏襲しているため、少々、荒唐無稽なところには目をつむろう。

 

 しかし、おそらく制作陣が視聴者をキュンとさせようとしているシーンで、盛り上がるどころか、なんだか冷めてしまうのだ。

 

 あいこの疑似恋愛ミッションの相手となった一流企業勤めの好青年・早瀬剛(竜星涼)との出会いやデートは、どこかの恋愛ドラマで見たことのあるシーンをつなぎ合わせたような、マンネリ描写ばかり。

 

 締切間近に清一郎がぎっくり腰になってしまい、あいこがアシスタント的な作業を手伝い、2人で原稿を完成させる場面もいまいち。清一郎が原稿完成後に、「あり……」と “ありがとう” と伝えようとするも、不器用で言えなかったところもキュンポイントだったのだろう。

 

 だが、この一連のシーンにポップな英語の挿入歌が流れており、オシャレ感を演出したかったのだろうが、逆にダサいと感じて萎えてしまった。

 

■吉岡里帆に “連ドラ主演女優失格” の烙印が?

 

 さて、ここで冒頭の視聴率の話に戻ろう。
 キュンシーンがマンネリだったりダサくて逆に萎えてしまったりしたのが原因だろうか、視聴率は6.5%と厳しい数字となってしまった。

 

 本作の主演は一応鈴木になっているが、原作漫画の主人公は吉岡が演じるあいこのほうだし、実際にドラマもあいこが主人公と言っても差し支えない描かれ方をしている。実質的に鈴木と吉岡のダブル主演作品と言っていいだろう。

 

 そして、今作を吉岡の主演ドラマでもあると考えると、吉岡にとって正念場なのである。

 

 吉岡の連ドラ初主演作品『きみが心に棲みついた』(2018年/TBS系)は、全話平均視聴率が7.7%と低調。続いて主演した『健康で文化的な最低限度の生活』(2018年/フジテレビ系)は、全話平均視聴率5.7%と、打ち切りになってもおかしくないレベルの惨敗。以後、連ドラ主演から遠ざかっていた。

 

 そう、連ドラ主演女優として後がないような状態だったのである。

 

『レンアイ漫画家』が実質、吉岡の主演作であると考えると、このまま低空飛行の視聴率を続ければ、業界内で吉岡は「連ドラ主演女優失格」の烙印を押されてしまうかもしれない。

 

 あいこは疑似恋愛の相手・早瀬との出会いに失敗したと思い込んだとき、心の声で「試合、終了~」と嘆いていたが、その直後、奇跡的に早瀬との接触に成功。ミッションをなんとか遂行していけることになった。

 

 第1話が視聴率6.5%では、ここからヒットの目安である全話平均10%越えを果たすのは相当難しいだろう。吉岡本人も、「試合、終了~」と悲観しているかもしれない。だが、ドラマはまだ始まったばかり。今夜放送の第2話以降で劇中のようなミラクルが起き、視聴率が爆上がりしていくことを期待しよう。

 

●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

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