放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。主演の小栗旬(39)演じる「北条義時」の命運を握るのが、大泉洋(49)演じる鎌倉幕府初代将軍の「源頼朝」である。
スポーツ紙の芸能担当記者が語る。
「三谷幸喜氏の脚本で話題を集めていた『鎌倉殿』ですが、コミカルな描かれ方も多かった序盤に対して、最近では『怖い』という感想が多く聞かれるなど、シリアスな展開になっています。
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その肝となっているのが、頼朝役の大泉さんの演技です。
坂東武者たちを束ねた頼朝は、鎌倉での権力掌握のため、非情な選択や、見世物のような謀殺を繰り返しました。
こうしたシーンが繰り返される最近の『鎌倉殿』放送後に、『#全部大泉のせい』『#鎌倉殿どうでしょう』といったハッシュタグとともに、SNS上は盛り上がりを見せるのです」
同じく三谷氏が脚本を務めた2016年の大河ドラマ『真田丸』でも、大泉が演じる「真田信之」が周囲から振り回される姿に「#真田丸どうでしょう」と、大泉の “出世作” になぞられたハッシュタグが多く見られた。
大泉といえば、2022年4月から放送されている月9ドラマ『元彼の遺言状』(フジテレビ系)にも出演中と、長年引っ張りだこの状態にある。
本誌は彼の出演作の打ち上げの様子を、数多く目撃してきた。
前回の大河出演作『真田丸』の際は、放送途中の2016年4月に “中間打ち上げ” がおこなわれた。会場から出てきた大泉はスタッフたちに囲まれ、談笑しながら帰路についた。
『真田丸』のクランクアップ時の打ち上げでは、「真田信繁(幸村)」の堺雅人(48)、「真田昌幸」の草刈正雄(69)とともに “親子3人” で乾杯をおこなった。
「大泉さんは『真田丸』のころからスタッフと距離が近く、打ち上げの場では冗談っぽく『NHKさん、次は僕を主役で!』と話していました。今回、頼朝役になったのは、案外、その宣伝が効いたのかもしれませんよ(笑)」(NHK関係者)
背景には長年のNHKとの関係性があるのかもしれない。大泉は、『真田丸』の1年前、NHK連続テレビ小説『まれ』にも出演している。
2015年8月に開かれた『まれ』の打ち上げでは、会場外で多くのスタッフたちに囲まれる大泉の姿を目撃。ヒロインがパティシエを目指すドラマのストーリーに影響されたのか、「娘がパティシエになりたいと言っていてさ~」と上機嫌に話していた。
そして最後は、2019年夏に放送されたTBS日曜劇場の『ノーサイド・ゲーム』。同作で主演を務めた大泉は、2019年9月に開かれた打ち上げで、関係者たちをねぎらう場面が――。
「最終回の鑑賞中、大泉さんは出演者の労をねぎらい、率先して場を盛り上げていました。打ち上げでおこなわれた抽選会では、大泉さんから世界一周できる額の旅行券が提供されたんです。大盤振る舞いの賞品に、会場は大いに盛り上がりました」(制作関係者)
数々の大作で脇を固めてきた男は、念願の主演作で、まるで源頼朝が所領を分け与えるようにスタッフをねぎらった――大河で見せる圧巻の “殿っぷり” は、こうした経験で育まれたのかも。
( SmartFLASH )