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香川照之 主演映画がスペイン映画祭で大絶賛 『パラサイト』監督の作品に出演歴もあり「世界進出の第一歩に」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.09.22 20:00 最終更新日:2022.09.22 20:09

香川照之 主演映画がスペイン映画祭で大絶賛 『パラサイト』監督の作品に出演歴もあり「世界進出の第一歩に」

 

 銀座の高級クラブでの、ホステス女性への「性加害」報道で、司会を務めていた朝の情報番組『THE TIME,』、および出演する6社のCMを降板した、俳優の香川照之(56)。出演予定だった10月開始のドラマ『アトムの童(こ)』(TBS系)はすでに一部撮影がおこなわれていたが、オダギリジョーを代役として撮り直されることが決まった。

 

 一方、香川が主演する映画『宮松と山下』は11月19日に予定どおり公開されるという。9月20日、スペインで開催されたサンセバスチャン映画祭で、ワールドプレミア上映された同作は、現地で大絶賛された。映画では、香川は記憶を失ったエキストラ俳優を熱演。そのコミカルな演技は、国境を超え話題となっているようだ。

 

 

「この映画の公開が決まり、香川さんは首の皮1枚、つながったといわれています。むしろこの映画は、香川さんの新たな展開のきっかけになるかもしれません」

 

 こう語るのは映画評論家の秋本鉄次氏だ。

 

「最近の香川さんは、テレビドラマや朝の番組の司会で人気を集め、お茶の間の顔になりすぎていました。でも、彼の本来の姿は映画俳優です。歌舞伎役者としての活動は40代後半からですし、もともとは今回の『宮松と山下』のような単館・独立プロ系の小規模作品に出演を重ね、演技で評価されてきた役者です」

 

 無名時代の香川は、1990年代にVシネマ『静かなるドン』シリーズに主演。 崔洋一、黒沢清、行定勲といった日本映画の名監督たちに起用され、キャリアを築いてきた。さらに秋本氏は続ける。

 

「これからも、映画なら香川さんへのオファーはいくらでもあると思います。さらに“世界進出”のプランもあり得ます」

 

 もともと香川の演技は、アジアで評価されているという。

 

「香川さんは、無名時代の2002年に出演した中国映画『鬼が来た!』で、まさに鬼のように冷徹な日本軍人・花屋小三郎を演じて、アジアでは高い評価を得ているんです。

 

 また、2008年にはオムニバス映画『TOKYO!』の一編『シェイキング東京』に主演しています。この短編でメガホンをとったのが、『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞などを受賞し、世界中から称賛を浴びたポン・ジュノ監督です。

 

 ジュノ監督は香川さんの演技力や顔芸を当時から高く評価しており、この作品以来、親交が続いているとのことです。再び香川さんが、ジュノ監督作品に出演する可能性はあると思います」

 

 とくに韓国では、香川の認知度が高いようだ。

 

「香川さんは、韓国の人気ドラマ『梨泰院クラス』を日本でリメイクした『六本木クラス』に出演しています。このドラマは、韓国でもNetflixで配信されていて、香川さんの演技は現地でも人気を得ているようです。韓国では、日本のように香川さんに対する悪い印象はありません。『宮松と山下』の高評価を携えて韓国に進出すれば、香川さんにとって世界進出の第一歩になるかもしれません」

 

“降板ドミノ”のピンチを奇貨として、海外に活路を見出すことができるかもしれない。

( SmartFLASH )

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