エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

園子温“偽名”でステルス復帰の新作映画が公開へ 映画界を揺さぶった「性加害」疑惑【2022年・注目の人】

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.12.08 06:00 最終更新日:2022.12.08 06:00

園子温“偽名”でステルス復帰の新作映画が公開へ 映画界を揺さぶった「性加害」疑惑【2022年・注目の人】

休日の昼下がりに、自宅近くの公園で恵夫人と、仲睦まじい様子で散歩する園氏

 

 11月26日から上映された、唐田えりかの主演映画『の方へ、流れる』。

 

 その上映館のひとつである「シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』」で、12月20日から単館上映される“話題作”がある。それは、安川徳寛監督の『もしかして、ヒューヒュー』だ。

 

 2022年に映画界を騒がせた「性加害」報道の数々――。

 

 

 3月に「文春オンライン」が、映画監督の榊英雄氏の過去の性加害について報じると、堰を切ったように、映画界での疑惑が噴出した。榊氏の“盟友”と呼ばれた俳優の木下ほうかも、「文春オンライン」で複数女優からの性加害告発が報じられて以降、活動休止状態になっている。

 

 こうした一連の報道の影響を受けて、映画監督・是枝裕和氏などを中心に「日本版CNC設立を求める会」が発足した。団体が3月18日に公開した最初の声明は、この一節で始まっている。

 

《映画監督による新たな暴力行為、性加害が発覚しました。報道されている行為、その内容は決して許されるものではありません》

 

 しかし、この直後の4月、今度は「週刊女性」によって、さらなる“有名監督”の疑惑が浮上する。『愛のむきだし』などの作品で知られる、園子温氏による性加害だ。

 

「園子温が女優に迫った卑劣な条件『オレと寝たら映画に出してやる!』」の見出しで、報じられた告発記事。

 

「記事中では複数の女優が、園監督に、出演と引き換えに性行為を迫られたと生々しい証言をしています」(芸能記者)

 

 この報道に対し、園氏は4月5日、自身の公式サイトに謝罪文を掲載。「今後のあり方を見直したいと思っております」と記したが、5月19日にサイトを更新し「記事の内容が事実でないことを明らかにして参りたい」として、「週刊女性」の発行元である主婦と生活社を相手に訴訟を起こしたと発表した。

 

 しかし、“性加害報道”の影響は大きく、園氏が監督・脚本を務めた連続ドラマがお蔵入りし、実質、休業状態になっていた。

 

 それから7カ月――。ある映画関係者は、本誌の取材に声を潜めて、こう語っていた。

 

「じつは“園作品”が近々、公開されるんですよ。禊がすんだとは思えないのですが……」

 

 とある映画を通じて“ステルス復帰”を計画しているという。その映画こそ、冒頭の『もしかして、ヒューヒュー』。

 

 同作品のクレジットを見ると、脚本は「山本孝之」と「安川徳寛」と記載されており、どこにも園氏の名前はないが、「脚本としてクレジットされている『山本孝之』という人物が、園氏の“偽名”なんです。いままでこの名前は聞いたことがありませんからね」(別の業界関係者)というのだ。

 

 本誌は11月上旬の昼下がりに、自宅近くの公園を妻・神楽坂恵氏と仲睦まじく訪れていた園氏に疑問をぶつけた。

 

――『もしかして、ヒューヒュー』という映画についてお伺いしたいのですが。

 

「いや、ちょっと……」

 

――この映画で、園さんは製作総指揮と脚本を担当した?

 

「やってません」

 

 うつむき気味に、小声で答える園氏。次の質問をぶつけようとした瞬間、神楽坂氏が小走りで駆け寄り、園氏と記者の間に割って入った。そこであらためて、事務所を通じて文書で確認したところ、事務所の社長である神楽坂氏から、以下の回答があった。

 

「映画は、もともと園子温が監督を務める予定で、文化庁に助成金の申請をおこなっておりました。しかしその後、別の人間が監督を務めることとなったため園子温はこの作品の監督を務めておりません」

 

 では、脚本はどうなのか。

 

「原案を園子温が作成し、それをもとに関係者が完成させたということ自体は事実です。また、この作品の脚本として紹介している山本孝之という人物が、園子温であることは事実です」としたうえで、「脚本として『園子温』という名が公表されることで、作品にほかの園作品と同様の色がつくことを避け、純粋に作品を、演技を楽しんでもらいたいという思い」が理由で、“偽名”を使ったのだと説明した。

 

 安川監督や、同作のプロデューサーにも質問状を送ったところ、同じ趣旨の回答を得た。 園氏をよく知る業界関係者はこう語る。

 

「園氏がこれまでやってきたやり方で、多くの女優が“泣いてきた”のは事実です。こそこそ隠れて復帰するのではなく、まずは謝罪して、過去の清算をするべきでしょう」

( SmartFLASH )

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る