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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』トータス松本さんーー初デュエットの挨拶で言われた言葉は「おかんが喜ぶわ」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.02.11 06:00 最終更新日:2023.02.11 06:00

坂本冬美の『モゴモゴ交友録』トータス松本さんーー初デュエットの挨拶で言われた言葉は「おかんが喜ぶわ」

トータス松本、坂本冬美

 

 そのまま書けば、言葉が出ない。

 

 それに尽きる。

 

 音楽やその他の大切な事を

 

「わかってる」人が、

 

ひとり亡くなってしまった。

 

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 もう一度、いっしょに歌いたかった。

 

 どうぞ安らかに。

 

 夢の中で、またいっしょに歌わせてください。

 

 これは、 “THE KING OF ROCK” 忌野清志郎さんがお亡くなりになったその夜、トータス松本さんがブログに綴った言葉です。

 

 トータスさんは、大好きだったRCサクセションのコンサートで、生の清志郎さんを初めて見て「俺もこうなる!」と、固く心に誓ったそうです。

 

 清志郎さんの背中を追いかけ続けたトータスさんと、清志郎さんに手を引かれて新しい世界にふれたわたしは、清志郎さんという強烈な光に魅せられた2人です。

 

 いつかご一緒できたら……。その想いが実現したのは、2015年11月25日に発売したカバーアルバム『Love Songs』シリーズの6作めで、最終章となる『Love Songs VI~あなたしか見えない~』のときでした。

 

 デュエットさせていただいたのは、ナット・キング・コールの『L-O-V-E』で、『L-O-V-E duet with トータス松本』というタイトルで収録されているので、興味があるという方はぜひ聴いてみてください。

 

 トータスさんは1966年12月生まれで、わたしは1967年3月生まれ。そうは見えないと思いますが、ちょっとだけトータスさんのほうがお兄ちゃんですが、学年は一緒です。加えて、トータスさんは兵庫、わたしは和歌山と、ともに関西出身ですから、ノリも近いものがあります。

 

「よろしくお願いします」と、ご挨拶させていただいたわたしをニコニコ見つめながら言った言葉が「おかんが喜ぶわ」ですからね。もう、嬉しくなっちゃいました(笑)。

 

 さぁ、そしていよいよレコーディングです。打ち合わせは一切なし。ご挨拶した後は、いきなり本番です。

 

 清志郎さんもそうでしたが、ロックの方はコミュニケーションを大事にされるので、雑談から始めて、途中飲み物を飲んだり、お菓子を食べたりして、場が温まってきたところで「じゃあ、そろそろやりますか」という感じですが、演歌のわたしにはそれはありません。

 

 自宅でしっかりと温めてきた喉が冷える前に歌って、歌い終わったら「お疲れさまでした」と、早々にスタジオを後にするのが通常モードです。

 

 このときも「えっ!? もう始めるんですか?」という表情を浮かべたトータスさんを見ないようにしてスタジオへ。

 

 最初は探り探りという感じでしたが、さすがだと思ったのは、歌を受け止め、自分なりに理解し、それからレコーディングに来てくださっていたことです。何度も曲を聴いて来られたんだと思います。

 

 ふだん歌っているよりも、ちょっと抑えめに歌ってくださっているのに、トータスさんの声には力が溢れていて。だからわたしも、頑張らなきゃという気持ちではなく、コーラスくらいのやわらかい気持ちのまま、安心してトータスさんに委ねながら歌い切ることができました。

 

 歌う声にも、話す声にもパワーが溢れていて、それでいて人を思いやる繊細な心遣いができる人。一本筋の通った、昭和の香りを漂わせるいい男……それがトータス松本さんです。トータスさん、ぜひまたご一緒させてください。

 

さかもとふゆみ
1967年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、著書『坂本冬美のモゴモゴモゴ』(小社刊)が発売中!

 

写真・中村 功
取材&文・工藤 晋

( 週刊FLASH 2023年2月21日号 )

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