『オモウマい店』若手ディレクターが語る“思い出の店”…「出会えてよかった」と泣く店主も

 

「オモてなしすぎでオモしろいウマい店」ーー「オモウマい店」を求めて全国を駆けまわる『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』（中京テレビ）がこの4月に放送開始3年めに突入する。

 

　毎週、視聴者を驚かせる個性的なお店が登場するが、若手ディレクター3名が自身の取材した店舗の中でいちばん思い出に残っているお店と、テレビでは放送されていないエピソードを教えてくれた。

 

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【綾田龍翼Dセレクト】
安くしすぎて、店主が他店のウーバーイーツ！？「食楽たざわこ」（2021年6月22日放送回など）

 

「初めての一人取材でした。いろんなお店に断わられ、倉庫のような建物で雨宿りをしていたら、お母さんが『何か食べていきなさい』と声をかけてくださったんです。そこから取材が始まりました」

 

「この時期はみんな大変だから」という理由で値上げをしない姿勢が番組でも感動を呼んだ「食楽たざわこ」。店主の柳沢さんはウーバーイーツで他店の配達をして、生計を立てていることで話題を集めた。

 

「放送後、店主の妹さんから『お兄ちゃんはずっと這いつくばって頑張ってきました。それを多くの方に観ていただけたことが嬉しかったです』と言っていただけて、丁寧にお手紙までいただき、心にグッときました」

 

【河合瑛実Dセレクト】
菅田将暉を熱唱しながら接客「小林君八百屋」（2022年4月26日放送回）

 

　歌うことが大好きで、店主自ら店先で熱唱する「小林君八百屋」。ほぼ原価で野菜や果物を売ることで地域の人からも大人気のお店だ。

 

「『瑛実のおかげで毎日が楽しい。本当に嬉しい。みんなが来てくれるから』と言われました。店主さんがすごいだけではありますが、『私も誰かに影響を与えられたんだ』と気づき、驚きました」

 

【奥山寛也Dセレクト】
市民の健康を“食”と“整体”で守る「たんぼめへ」（2022年2月8日放送回）

 

　野菜たっぷりのラーメンと整体師の資格を持つ店主の整体の二本柱で市民の健康を守る「たんぼめへ」。

 

「店主の齋藤さんが営業後に飲みに連れて行ってくださり、あるとき『君に出会えて本当によかった』と自分のために泣いてくださったんです。強めのキャラの方なので驚きましたが、特別な関係が築けたと思えた瞬間でした」

 

　ディレクターの3人は、「オモウマDあるある」も教えてくれた。

 

●取材時の必需品は「機能性飲料」
一日に何店舗も食べさせていただくため、脂肪燃焼を意識しています。（綾田D）

 

●取材交渉が進まないときはひたすら「徳を積む！」
会社のゴミを拾ったり、少しでもよいおこないをするよう意識しています。後輩ADは大吉が出るまでおみくじを引くそう。（綾田D）

 

●取材の空き時間は…「リサーチ」だけど…
20時ごろにはリサーチが終わるので、レイトショーの映画を観たりしています。（河合D）

 

●取材スタッフの4割は「女性」
パン屋さんやケーキ屋さんなど女性視点のお店に密着してくれています。（番組スタッフ）

( 週刊FLASH 2023年4月18日号 )