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《コスで溢れそう》《渋谷事変を視聴して》が拮抗…渋谷区長「ハロウィン来ないで」要請にチラつく『呪術廻戦』の影響力
9月12日、渋谷区の長谷部健区長が記者会見で「ハロウィンを目的に渋谷駅周辺に来ないでほしい」と呼びかけた。
2022年10月29日に、韓国・ソウル市内の梨泰院(イテウォン)で150人以上が死亡した群集事故が発生した。
それを受けて、同年10月31日の渋谷駅周辺では、例年より厳重に警察官の交通整理がおこなわれていた。
当日、派手な格好や下着同然のコスプレ姿の男女が集結した渋谷だったが、懸念されていた大きな事故は発生しなかった。
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しかし、2023年は新型コロナウイルスの5類移行後、初めての「ハロウィン」とあって、長谷部区長はさらに警戒を高めているという。
この区長の要請を受けて、インターネット上では賛否両論が寄せられたが、一部ではこんな声が聞かれた。
《渋谷区長が「ハロウィンに渋谷に来ないで」って言ってるらしい 多分呪術廻戦見てるよこの人》
《ハロウィーンというかこの日に呪術廻戦の事変巡礼がしたかった》
《渋谷ハロウィン来ないでに対して呪術廻戦連想するオタクは友達》
現在、「週刊少年ジャンプ」で連載されている漫画『呪術廻戦』と、渋谷駅での“ハロウィン騒ぎ”をなぜ結びつけているのか。
カルチャー誌ライターがこう解説する。
「2023年7月からTBS系で放送されているアニメ『呪術廻戦』第2期のなかで、『渋谷事変』と題されたパートが放送されているんです。
渋谷事変とは、作中の2018年10月31日に発生した“テロ事件”で、ハロウィン目的で渋谷スクランブル交差点に集結した一般人が巻き込まれるものです。
詳しい内容はネタバレになってしまうので伏せますが……巻き込まれた民間人にも、多数の犠牲者が出る描写になっています」
2020年から放送されたアニメ第1期が大きな話題になった『呪術廻戦』は、2021年末に公開された劇場版アニメも大ヒット。
今回の第2期も、各回放送後には、X(旧Twitter)ではアニメに関する話題が多数トレンド入りしている。
そうした『呪術廻戦』の影響力の大きさから、ますます渋谷に人が集結することを危惧する声、その反対にハロウィン集結への注意喚起となっているという声の“2つの勢力”が拮抗している状態だ。
《今年の渋谷ハロウィン、呪術コスで溢れそうやな 聖地巡礼だもんな》
《むしろタイミングがタイミングだけに、『呪術廻戦』コスして渋谷事変!ってバカが集まるでしょ》
《うん、渋谷ハロウィンやめといたほうがいいよ。渋谷事変に巻き込まれちゃうよ》
《ハロウィンに渋谷に来てほしくないなら『呪術廻戦』の渋谷事変を視聴してもらうってのはどうやろう》
渋谷区には、この影響力を有効活用してほしいものだ――。