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粗品「2週間で10kg減」宣言も体調不良に「デスダイエット」の危険を医師が警告「最悪、死に至ることも」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.09.29 06:00FLASH編集部

粗品「2週間で10kg減」宣言も体調不良に「デスダイエット」の危険を医師が警告「最悪、死に至ることも」

 

 お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品が、9月26日にYouTubeチャンネルを更新。自ら考案した「デスダイエット」により、体調に異変があったことを告白し、ファンからは心配の声が相次いでいる。

 

「粗品さんは、2022年12月から2月までの約2カ月間、ダイエットにより11kg減量したことを過去に語っています。内容は、“ただの絶食”とのこと。

 

 

 そして9月11日、『2週間で10kg痩せます』と、再びデスダイエットに挑むことを宣言していました。しかし、26日の動画で語ったところによると、倦怠感に襲われ、朝起きて動くことができなかったといいます」(週刊誌記者)

 

 ネット上でも「健康を害するのでは?」という声が多く寄せられている、この「デスダイエット」。函館稜北病院総合診療科の舛森悠医師が、危険性を指摘する。

 

「急激な体重減少は、心臓、筋肉、骨、神経系、免疫系、内分泌系に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的なリスクとしては、筋肉量の減少、心筋の萎縮、電解質のバランスの乱れ、脱水状態、栄養不足、免疫機能の低下、頭痛などが起きることが考えられます。また、極度の栄養不足や脱水状態となれば、意識障害などが起きることもあります」

 

 食べなければ、単純に消費カロリーが摂取カロリーを上回り、身体の脂肪をエネルギーに変えていくため、体重は減っていく。しかし、人間にとって3大栄養素といわれる、たんぱく質、脂質、炭水化物を取らなければ、健康維持に必要な酵素なども作られなくなり、思わぬ健康障害を招くことになる。断食で健康になる、と間違ったイメージを抱く人もいるようだが、断食が健康上、有益となるのは、限られた場合のみだ。

 

「絶食は、医学的には断食療法として知られ、一時的な健康上の利益をもたらすことがあるとされています。しかしながら、それを支持するデータは限られており、効果も安全性も、十分に検証されていません。絶食をおこなう場合は、医師や専門家の指導の下でおこなうことが推奨されます。短期間(1~3日)の絶食は、一般的に健康な大人には、大きな問題を引き起こすことは少ないとされていますが、長期間の絶食は、身体に悪影響を及ぼす可能性が高まり、最悪の場合、死に至ることもあります」(舛森医師)

 

 粗品は、 絶食で急な体重減少をきたしているなかで、サウナに入るとも公言していた。しかし、舛森医師は「絶食時のサウナは、絶対に勧めない」と語気を強める。

 

「絶食中や急激な体重減少後にサウナに入ることは、脱水や電解質の乱れをさらに悪化させるリスクがあります。サウナは発汗を促進するため、脱水のリスクが増加します。電解質のバランスが乱れると、心リズム異常や筋肉のけいれん、意識障害などのリスクが高まり、命を脅かす可能性もゼロではありません」

 

 また、断食後には「みんなから止められてるけど、爆食いします」とも宣言している粗品。これも、自身の体を痛めつけることになる。

 

「爆食い、とくに長期の絶食後に大量に食事を取る行為は、『リフィーディング症候群』という、危険な状態を引き起こす可能性があります。リフィーディング症候群は、食事の再開にともなって、体内のリンやカリウム、マグネシウムなど、体に必須なミネラルが急激に変動し、臓器の機能障害や心停止などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。また、一気に大量の食事を摂取すると、胃の拡張や消化不良、吐き気、下痢などの消化器系の症状も起こる可能性があります」

 

 どうやら粗品が続けるデスダイエットは、その命名どおり、最悪の場合は死を招く危険があることは否定できない。何ごとも極端な行為は避けたほうがよさそうだ。

 

(取材・文/吉澤恵理)

( SmartFLASH )

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