エンタメ・アイドル
コロナ禍でマスク売りさばいて年商22億円!ランボルギーニ乗ってタワマン住むも3年で倒産【コロナで味わった天国と地獄】
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.11.04 06:00 最終更新日:2023.11.04 06:00
「一日の売り上げが、100万円から突然9000万円になり、驚きで煙草を逆に咥えたまま火をつけていました(笑)」
こう語るのは、コロナ禍にマスク販売で荒稼ぎをした元通販会社社長のマチュランラン氏だ。彼は、遡ること8年前に兄と通販会社を始めた。
「当時は、充電ケーブルやスマホカバーを扱う小さな通販会社でした。それらを中国から日本に輸入することで利益を上げており、2017年には自分が中国に行って貿易会社を設立しました。
【関連記事:実名告白!コロナ無料検査「5.3億円搾取未遂」名義を貸した医師が「法人名が公表され、大きな風評被害を受けた」】
当時は、商品の利益率の低さや、中国の軍事演習の影響で日本から商品が届かないといった課題がありましたが、徐々に業績を伸ばしていったんです」
2020年、コロナの流行が会社の転機となる。
「マスクが絶対必要だと思い、医療用マスクを販売できる許可を急ピッチで取得しました。当初は、『本当にマスクが売れるのか』と、社員や兄から猛反対を受けました。
ですが、その反対を押し切り、コロナ支援で融資されていた5000万円を元手にマスクを製造して販売。結果は即完売でした。これが引き金となり、マスク販売に力を入れ始めました」
作れば作るだけ売れる “無敵のスター状態” かと思いきや、ひとつ障壁があった。
「それは、中国で作ったマスクの輸出です。物流が大混乱していたうえに、税関から輸出制限をかけられました。当時は、マスクは金より価値が高かったですからね。上海の税関の役人と食事をしたとき、ポケットに約10万円押し込んだり、あの手この手を使って日本へ輸出しました。
その結果、1カ月で売り上げが約17億円にもなりました。その後も順調に行き、年商は22億円に達しました。急に大金を手にして、『どうしよう』と思いましたね。ECサイトでブランド品を買い漁ったり、ランボルギーニに乗ったり、タワーマンションに住み始めたりしました」
さらなる事業拡大を目指して脱毛器やドライヤーなどの販売も始めたが、これが運の尽き。
「ことごとく失敗しました。マスクに小型扇風機をつけて販売するも、まったく売れず。首から下げるタイプの小型扇風機も販売しましたが、煙が出て火事が起きるなどの不具合が起きて、回収騒ぎとなりました」
その後、上海のロックダウンで物流がストップしたり、部下の取り返しのつかないミスなど不運も重なり倒産。当時を振り返りこう語った。
「急に大きくなった会社をうまく扱えなかったんです。新人をただ増やすだけで、ロクに教育もできませんでした。調子に乗っていたんですね。
倒産後は、人間関係が原因で鬱病になりましたが、母が昔からやりたいと言っていた肉まん屋の開店準備を始めると病気がよくなりました。目標ができたからですかね。今は、1個300円の肉まんを作る日々が楽しいです」