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『男はつらいよ』山田洋次監督 シリーズに出演した山尾志桜里氏に手紙「不安で暗い時代に」エール綴る

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記事投稿日:2025.07.18 14:45 最終更新日:2025.07.18 16:19
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
『男はつらいよ』山田洋次監督 シリーズに出演した山尾志桜里氏に手紙「不安で暗い時代に」エール綴る

 

 

 7月20日投開票の参院選まで残り2日となった。選挙運動期間は19日までのため、各陣営はラストスパートに入っている。

 

 17日、激戦区の東京選挙区から無所属で出馬している元衆院議員の山尾志桜里氏の陣営は、殺害予告を受けたとして警視庁に被害届を提出し、受理されたことが報じられた。これとは別に、山尾氏が同日おこなったXへの投稿が話題になっている。

 

 山尾氏は《山田洋次監督から応援のお手紙を頂戴しました。真心に真心でお返ししたいと思っています。》などとポストし、末尾に<映画監督  山田洋次>と名前が入った山田氏からの手紙の写真を公開した。

 

 山田氏と言えば、『男はつらいよ』シリーズや『釣りバカ日誌』シリーズの監督として知られた日本を代表する映画監督だ。

 

 山田氏は1954年に東大法学部を卒業しており、山尾氏も1999年に東大法学部卒のため、山田氏は山尾氏の45年先輩にあたるのだが、2人の接点は意外なところにあった。

 

 

 公開された手紙はほぼすべてが印字されたものだったが、一番上に<ご挨拶>と印字された部分が横線で消され、〈山尾しおりさんに期待する。〉とこの部分だけが直筆となっている。

 

〈山尾しおりさんは、もうずいぶん昔、彼女が可愛い中学生で女優を目指していた頃、ぼくの作品である「男はつらいよ、寅次郎サラダ記念日」という映画に、マドンナの三田佳子さんが下宿している屋敷のお嬢さんという役で出演してもらい、可憐な演技で作品を飾ってくれた以来のお付き合いです。〉

 

 山尾氏は山田監督の『男はつらいよ』作品に出演していたのだ。手紙はこう続く。

 

<その後大學で法律に興味を持ち始めて卒業後は法曹という俳優とは全く別な道に進み、その次には一転して政治家という、彼女のそれまでのキャリアーと才能をフルに生かせる道に進んだことにぼくは感心しています。>

 

 1988年12月24日に公開された『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』は『男はつらいよ』シリーズ40作目で、山尾氏は当時、菅野志桜里として恵子という役名で出演していた。映画公開時、山尾氏は東京学芸大学附属大泉中学校の2年生だった。

 

 政治担当記者が言う。

 

「山尾氏はミュージカル『アニー』のオーディションに合格し、1986年に主役アニーを務めるなど、子役の経験があります。山田監督が手紙に書いていらっしゃるように女優を目指していた時期に出演したのでしょうね」

 

 そして、手紙はこう締めくくられていた。

 

〈参院選では無所属での戦いと聞いています。無所属がどれほど大変なことかは素人の僕にはわからないけど、今日のため息が出るほど重く苦しく、不安で暗い時代にあって、日本を含めた世界中の平和と幸福を求める民衆の、期待に応えられる賢くて信頼できる政治家として活躍してほしい、と心から願っています。映画監督 山田洋次〉

 

 偉大な映画監督からのエールは心強かったに違いない。ただし、実際の選挙情勢は山尾氏にとってはかなり厳しいものとなっているようだ。

 

 政治部記者が言う。

 

「東京選挙区は、改選議席6+非改選欠員1の7議席を32人の候補者で争っています。参政党新人のさや氏、自民党新人の鈴木大地氏、公明党新人の川村雄大氏、共産党現職の吉良佳子氏の4人が先行。そこへ立憲民主党現職の塩村文夏氏、国民民主党新人の牛田茉友氏が続き、残りを自民現職の武見敬三氏、立憲現職の奥村政佳氏、国民新人の奥村祥大氏らがデッドヒートを繰り広げている状況で、上位4人以外はふたを開けてみなければわからないほどの大混戦です。ただ、残念ながら山尾氏は組織票がありませんから、かなり厳しい情勢です」

 

 巨匠・山田洋次監督の想いは東京都の有権者に届くだろうか。

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