「台湾式パイナップルケーキ」（沖縄）「れんこんチップス」（佐賀）達人に聞く全国「道の駅」後悔しない“推し土産”【九州編】

やんばる台湾式パイナップルケーキ（沖縄）

　全国に1204ある道の駅を、自身のバイクでほぼコンプリートした平賀由希子さん。約15年前に大型バイクの免許を取り、勤め先の飲食店の経営者からツーリングに誘われたのが、道の駅にハマったきっかけだという。

　駅を訪れると必ずお土産を購入し、実食してきた平賀さんが、九州地方の道の駅で買える“推し土産”を選出。食堂のママの手作り、家庭菜園から生まれたスパイス…“顔”の見えるあったかい品々。

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●沖縄
やんばる台湾式パイナップルケーキ　2個660円
「やんばるパイナップルの丘 安波」
住所：国頭郡国頭村安波1089-7
観光名所に乏しい本島北東部にあって、テントサイトも併設し、まわりは原生林かパイナップル畑という、自然を丸ごと堪能できる駅。夏場でないとパインの実は味わえないが、本場台湾顔負けのケーキがいつでも手に入る

●福岡
クロダマルかりんとう　390円
「筑前町ファーマーズマーケットみなみの里」
住所：朝倉郡筑前町三並866
白大豆が有名な町が新たな特産品として生産に取り組む黒大豆、「筑前クロダマル」を使ったかりんとう。クロダマルは施設の隣の畑でも栽培しており、10月に10日間ほどしか販売されない枝豆も人気だ。食べ始めたら止まらない味と食感

●佐賀
陽子ママ手づくりれんこんチップス　400円
「しろいし」
住所：杵島郡白石町福富下分306-4
県の中南部に位置し、有明海の広い干拓地と干潟で知られる町にある。粘土質の土壌で育つ、もっちりとした食感が自慢のれんこんは、品質では全国一との折紙付きで、ほんのり塩味のチップスはビールの当てにうってつけ

●長崎
焼あごだしパック　600円
「生月大橋」
住所：平戸市生月町南免4375-1
平戸島の北西に位置する生月島との往来を可能にした、全長960メートルの生月大橋のたもとにあるのでこの名称。生月島はあご（トビウオ）の産地で、関連商品も多いなか、シンプルなだしパックの美味しさが際立つ。添加物を使わない、手作り粉末だし

●大分
河野みふねさんの柚子ごしょう　560円
「ゆふいん」
住所：由布市湯布院町川北899-76
九州各地の道の駅で柚子胡椒は扱われるが、多くは青唐辛子を使ったもの。赤唐辛子が用いられる場合もあるが、黄唐辛子製は珍しい。鮮やかな見た目とは裏腹に激辛だ。柚子は契約農家産で、唐辛子は製造者の自家栽培

●熊本
阿蘇特産 たかな新漬　700円
「阿蘇」
住所：阿蘇市黒川1440-1
野沢菜、広島菜とともに、日本三大漬け菜に数えられる高菜。九州では福岡産が有名だが、高菜漬は阿蘇の名産で、多くのメーカーが乱立し、農家の自家製も目立つ。とくに、春先に出まわる浅漬はフレッシュな味わい

●宮崎
芋かりんとう　324円
「くしま」
住所：串間市大字西方5503-1
国天然記念物の野生馬「御崎馬」が遊ぶ都井岬、芋洗いをするニホンザルの生息地・幸島など、観光資源に恵まれた地域の駅。特産の寿甘藷を使用した商品、とりわけかりんとうは素材のうま味が素直に味わえる逸品。カリッとした食感とほのかな甘みが特徴

●鹿児島
桜島小みかんグラッセ　1個150円　※季節限定で現在販売開始前、価格変更の可能性あり
「桜島 火の島めぐみ館」
住所：鹿児島市桜島横山町1722-48
錦江湾に浮かぶ桜島の中央、フェリーターミナルより徒歩約5分の溶岩原に立地する。世界最大の桜島大根で知られる一方、おそらく世界最小の桜島小みかんでも名を馳せる地。柑橘類のグラッセは珍しいが、ほのかな苦味が癖になる

( 週刊FLASH 2023年5月2日号 )