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SNSでの破壊力も話題、今やタピオカ以上の人気に…「ハンバーグと白米」の名店たち!

ライフ・マネー 投稿日:2023.06.24 06:00FLASH編集部

SNSでの破壊力も話題、今やタピオカ以上の人気に…「ハンバーグと白米」の名店たち!

ハンバーグ オン・ザ ライス

 

 日本人のソウルフードと国民的洋食が出合って劇的に進化。全国で行列店が続出し、いまや「ハンバーグ・オン・ザ・ライス」の店は、「タピオカ」超えの人気になっていた!

 

◎究極のできたてにこだわるオン・ザ・ライスの先駆者

 

【挽肉と米 渋谷】
住所/東京都渋谷区道玄坂2-28-1 椎津ビル 3F
営業時間/11:00~15:00、17:00~21:00 ※記帳制
定休日/隔週水曜(詳細は公式Twitterでご確認ください)

 

 

 いちばん美味しいものを提供したいという思いから、挽きたて、焼きたて、炊きたての “3たて” にこだわる。牛肉100%のハンバーグは、一口めは肉本来の味を楽しみ、二口めからは7種類ある自家製オトモで味変をしながら食べるのが定番の食べ方。オンザライスにすると肉汁が染み渡り、白米がすすむ。ハンバーグそのものを味わえるのが特長。(【挽肉と米 渋谷】/小島充人さん)

 

◎熟成肉を “溶岩” で焼き、老舗が厳選した銘柄米で食す

 

【釜元はん米衛 中目黒店】
住所/東京都目黒区上目黒1-6-5 森ビル 1F
営業時間/11:30~22:00(L.O.21:00)
定休日/第2月曜

 

 黒毛和牛の熟成肉を使ったハンバーグは中がレアな状態で提供。好みの焼き加減に調整でき、常に温かい状態で食べられる。ご飯は、ハンバーグのために選び抜いた米を使用し、香り、ツヤも申し分なし。お代わりする人も多い。そんなご飯に合わせた副菜は、旬の野菜を使用した惣菜やだし巻き卵などバリエーションも豊富。小料理屋に来たような気持ちを味わえる。(【釜元はん米衛 中目黒店】/川名隆博さん)

 

◎アボカドチーズや野菜など自分好みでカスタマイズ

 

【挽き肉のトリコ 渋谷店】
住所/東京都渋谷区宇田川町36-2 ノア渋谷 B1F
営業時間/11:00~22:00(L.O.21:00)
定休日/年中無休

 

「あいちのかおり」の米や「岡崎おうはん」の卵といった愛知県の食材にこだわる愛知発の専門店。厳選牛100%のハンバーグは中がふっくらとしているので意外とあっさりいける。大蒜、サンラージャン、ブラックオニオンソース、青唐辛子味噌など6種類の薬味で味変を楽しむほか、「アボチ」やゆでもやしなどをのせた「次郎」などトッピングメニューも豊富(料金別途)。(【挽き肉のトリコ 渋谷店】/原 怜央さん)

 

 少しずつ人の波が戻ってきた街を見渡すと、ご飯と一緒に食べるハンバーグ専門店が増加。どうもコロナ禍のなかで密かにブームが起きていたらしいハンバーグ。中には行列ができる人気店も出てくるほどだ。

 

「ここ数年、ハンバーグはブーム。かなりの数の専門店が誕生しています」と語るのは、年間1000軒以上、今まで全国1万軒以上を自腹で食べ歩いているグルメエンターテイナー・フォーリンデブはっしーさん。

 

「もともとハンバーグは、デミグラスソースなどソースにこだわる洋食系、肉質にこだわる焼き肉ステーキ系、鉄板で焼いて焼き上がりに焦点を絞った鉄板系、これら3つに属さない変わり種ソースや食材に特化したエンタメ系の4つのタイプに分かれています。

 

 今もこのジャンルは変わりませんが、炊きたての米と塊肉に見えるくらいボリューミーなハンバーグを合わせて食べるのが、新しい波です」

 

 ブームのスタートは2020年に東京・吉祥寺に登場した「挽肉と米」から。店内で挽いた牛肉100%の挽肉を客前で炭火焼きにし、炊きたての羽釜ご飯と一緒に食べるスタイルが、多くの人の心を掴んだ。

 

「炊きたてのご飯にこだわりのハンバーグをオン・ザ・ライスして食べるのが新しかったです。肉にも焼き方にもこだわっていますが、それよりも “ご飯と一緒” という一点にこだわってみせたのが強かった。また、薬味などの種類も多く、味変しながら食べ比べができるのにも驚きがあったんじゃないでしょうか。ハンバーグをエンタメ化したことが人気が出た理由だと思います」

 

 オン・ザ・ライスの見た目の破壊力はSNSでも話題に。

 

「『挽肉と米』だと、目の前でハンバーグが焼かれるというパフォーマンスもSNSで話題になり人気になりました。

 

 今はSNSで拡散されたら一気に火がついてブームになるのですが、今回もSNSが人気の拡大を担っている部分が多いと思います」

 

 SNSを味方につけた「挽肉と米」というパイオニアの登場により、熟成和牛を使用したハンバーグと炊きたてご飯を提供する「釜元はん米衛」や調味料だけではなくオリジナルトッピングを楽しめる「挽き肉のトリコ」など、さまざまなハンバーグ店が登場。現在のハンバーグブームを牽引している。

 

「王道だけではなく、変わり種も増えていくのがブームのいいところ。今、ハンバーグブームは新たなステージに突入した気もします。自分たちなりの個性を出したお店も登場し、これからは本当の商品力が問われていくはず。より本格志向な新しくて美味しいハンバーグ専門店が出てくるかと思うと楽しみです」

 

 これまでのデミグラスソースや大根おろしといった食べ方から、少しずつカスタマイズしながらオンザライスで食べるものにアップデートしていったハンバーグ。

 

「ハンバーグのポテンシャルは高いので、まだまだ期待できると思います。価格が上がる牛肉をどれだけ美味しく安く提供してくれるのか、今後も気になります」とはっしーさん。

 

 こだわりのご飯と食べるハンバーグブームはまだまだ続きそうだ。

 

写真・志波慎寿介、伊東武志

( 週刊FLASH 2023年7月4日号 )

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