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高級ケーキ「紙袋有料」に「袋で持ち帰るまでが買い物をした体験」モヤモヤ感じる人続出「レジ袋に便乗」へ厳しい声も

ライフ・マネー 投稿日:2023.12.07 17:00FLASH編集部

高級ケーキ「紙袋有料」に「袋で持ち帰るまでが買い物をした体験」モヤモヤ感じる人続出「レジ袋に便乗」へ厳しい声も

紙袋の有料化を表明する小売店は年々増えている(写真はイメージ)(写真・AC)

 

 ここ数日、X(旧Twitter)で、こんな投稿が話題を呼んでいる。

 

《キルフェボンでケーキ買ったら紙袋有料だけどいるか聞かれてまぁ買うけどさー なんかケーキとかって水平を保ちながら持ち運ぶものじゃん?入るサイズのエコバッグに入れりゃいいってものじゃないじゃん いわば商品の一部にそれも含まれてるようなものなのに紙袋代取るんだーって感じた》

 

 12月4日におこなわれた投稿には、12月7日16時時点で4.4万いいね、450件のリプライが集まり、議論が沸騰している様子を見せている。

 

 

 キルフェボンは、有名なフルーツタルト専門店。青山や銀座、横浜など全国に10店舗展開しており、1ピース1000円超えも珍しくない、高価格帯ケーキを扱う。季節ごとのフルーツを使ったタルトは見た目にも華があり、女性人気が高い。

 

 そんななか、2023年7月20日に同店は、小袋・手提げ袋を有料化することを発表した。公式Facebookには、こうつづられている。

 

《このたび、資源の消費量削減に向けた取り組みとして小袋・手提袋の無料配布を終了することとなりました。2023年7月27日(木)からは小袋・手提袋が有料となりますのでご了承のほどよろしくお願い申し上げます。小袋・手提げ袋のサイズ及び価格につきましては、公式ホームページをご覧くださいませ。》

 

 HPによると、サイズごとに、11円・33円・55円の紙袋が取りそろえられている。

 

 2020年7月から、プラスチックごみの排出抑制のため、レジ袋の有料化が始まった。だが、レジ袋だけでなく、「資源の削減」「エコバッグ推進」という名目で、紙袋まで有料化する店が増えつつある。ユニクロやGU、伊勢丹など、大手小売店が続々と紙袋有料化に“便乗”しているのだ。

 

 キルフェボンも同様の動きを見せたわけだが、服や雑貨などとは違い、ケーキは運ぶ際に水平に保つ必要があるため、エコバッグに入れるという選択肢は取りづらい。専用の紙袋をもらうことが大前提となるわけだが、SNSを見ていると、それなりの値段のするケーキを買って帰る、という体験のなかで、「有料のお手提袋はご入り用ですか?」というやり取りは野暮ではないか、という意見が多い。

 

《わかる。紙袋代払いたくないって話じゃなくてケーキというハレの買い物で商品の形状を維持して持ち帰るために絶対必要なものを「買いますか?」って聞かれるのが買い物体験として美しくない。》

 

《販売側はユーザー体験ってものをまるで考えてないよなぁ。キルフェボンのケーキの箱がぴったり安定して入る、キルフェボンのロゴ入りの袋で持ち帰るまでが「キルフェボンで買い物をした体験」なのよ。へにゃへにゃのエコバッグに宝物のようなケーキを入れて、ヒヤヒヤしながら帰るのなんか色気ないわ。》

 

《わかるう。。キルフェボン高いけど美味しくて見た目も綺麗だから今更袋代なんか払うよ、だけど、いかがしますかって聞くんじゃなくて商品価格に上乗せでいい。。キルフェボンの保冷トートバッグ持ってる方は値引き、は手間…なのかな。。紙袋って宣伝効果あるのに…箱に持ち手もないんだよね。。》

 

 また、ビニール袋に便乗する形で紙袋を有料化した企業にも、思うところがある人は多いようだ。

 

《ビニール袋の話からの派生で、紙袋まで有料にしているお店多すぎるよね わたしは、ブランド店(ケーキ等含め)で名だたるお店が袋を出さないのはお店の品格の低さだと思ってる。紙袋を持って歩いてもらう事で「あ、わたしも買って帰ろうかな」という購買意欲を掻き立てるもの。広告費なんじゃないの?》

 

《キルフェボンに限らずレジ袋有料化に便乗してプラスチック系統のレジ袋より高く設定して金取り出した紙袋とかいうの許してない》

 

 紙袋は買い物気分を“アゲる”もの。その有料化は、じわじわと消費者の心理に影響を与えているようだ。

( SmartFLASH )

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