泌尿器科の名医が、男性機能を元気にするポイントを伝授! どんなときも休まず働いてくれる “相棒” だから、タマには労わってあげよう!
精巣を活性化させる生活習慣を、川崎医科大学泌尿器科教授の永井敦氏が伝授する。
(1)抗酸化作用のある食品を摂る
「精巣にとって、生活習慣病や肥満は大敵。タバコやアルコール、ジャンクフードなど体を酸化させる習慣は改めるように気をつけましょう。男性不妊外来では、抗酸化作用のある食品を積極的に摂ることがすすめられています」
抗酸化作用をもつ食品はバナナ、リンゴ、ミカン、トマト、ニンニク、ショウガ、アボカド、ナッツ、大豆製品、緑茶など。サプリメントを摂るなら、亜鉛、コエンザイムQ10、L-カルニチン、ビタミンB12、ビタミンEも効果的。
(2)トランクスを穿く
「精巣は熱に弱いので、ぴったり体に密着する下着はよくありません。トランクスタイプは通気性が高いので、冷却効果も高いと考えられます。近年、保温性の高い下着が出回っていますが、精巣のためには身につけないほうがいいでしょう」
(3)歩幅を半歩大きく歩く
「精巣がぶら下がっている状態で歩幅を大きくするということは、冷却機能を促進する効果が高まることだといえます」
階段では無理ない範囲で一段飛ばしで上がってみるなどを心がけると、腰の筋肉が鍛えられて歩幅が自然と広くなる。
【もっと労わりたくなる豆知識】
1.利きタマがある
左右比べて大きなほうが利き玉。感度も高いといわれている。
2.「大きいほど絶倫」はウソ
タマの大きさは精管と間質組織の質量による。テストステロンの生産量とは比例しない。
3.サバンナモンキーのタマはスカイブルー
色が明るいほどグループ内でのオスとしての地位が高いことがわかっている。
4.勝海舟は幼少期にタマを嚙まれたことがある
9歳のころ、野犬に嚙まれ、70日も寝込むほどの重傷を負う。晩年まで犬を苦手とした。
5.西郷隆盛はフィラリア症に感染して、袋が巨大化していた
沖永良部島での獄舎生活でフィラリアを発症。その後遺症で陰嚢水腫になり、苦しんだ。
6.「たんたんたぬきの金玉は~」の原曲は賛美歌
原曲は1864年にアメリカで発表された『まもなくかなたの』。葬儀の場で歌われることも。
7.ケープアラゲジリスの金玉は体長の20%にも及ぶ
体長は21~25センチで睾丸の直径は4センチ程度。ゴルフボールぐらいのサイズ。
ながいあつし
1982年、岡山大学医学部卒業。2006年に川崎医科大学泌尿器科教授に就任。著書『男性機能の「真実」』はメディアにも取り上げられ話題に
(週刊FLASH 2017年12月5日号)