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女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」満開の藤の花…あしかがフラワーパーク日暮れの妖艶さに驚く

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.04.30 16:00 最終更新日:2021.05.01 09:16

女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」満開の藤の花…あしかがフラワーパーク日暮れの妖艶さに驚く

あしかがフラワーパーク・夜の大長藤

 

 栃木県足利市迫間町(はさまちょう)にある、10万平方メートルの敷地面積をもつ「あしかがフラワーパーク」。園のシンボルの大藤がまもなく満開を迎え、その後、白藤・きばな藤とつなぎ、5月中旬まで「ふじのはな物語~大藤まつり~」を開催中です。 

 

 園内の大藤4本(野田九尺藤3本、八重黒龍藤1本)、80メートルにおよぶ白藤のトンネルは栃木県天然記念物に指定されています。

 

 

 野田藤は、うすべに、むらさき、白と、色ごとに少しずつ満開の時期をずらしながら、最後に日本では栽培の難しい「きばな藤(マメ科キングサリ属)」が咲き、トータル1カ月以上、藤の花を楽しめるそうです。

 

 国内外問わず人気が高く、来園者は年間150万人以上。2014年、CNNの「2014年にかなえたい『夢の旅』10選」に日本で唯一選ばれています。2018年4月には、園の名前を冠したJR東日本・両毛線の「あしかがフラワーパーク駅」が開通しました。

 

 正面ゲートを入ると、色とりどりの花の色が目に飛び込んで、「うわー、きれい!」と歓声を上げずにはいられません。コロナ禍で例年よりかなり人出は少ないようですから、ソーシャルディスタンスもバッチリです。

 

 ツツジ、シャクナゲ、オオデマリ、ペチュニア、ポピー、ルピナス、ボタンにクレマチス。バラも自分の出番を待っているかのように、つぼみが膨らんでいます。園の花々はどれも活きのよさを感じます。

 

あしかがフラワーパークの園内

 

 そして、お目当ての藤は、大棚の藤、庭木仕立ての藤、藤のトンネル、スクリーン仕立てなど、いろいろな姿で魅せてくれます。

 

 有名な大藤。このスケール感や美しさをなんと表現したらよいでしょうか。たった1本の藤から伸びた枝に下がる藤の花房が8万本、面積にして畳600畳に広がっています。

 

 4本の大藤のうち2本は向き合うように並んでいるので、合計16万本、1200畳。1本の花の房は、1.8メートルを超すものも出てくるそうです。藤は美しく、ほのかに甘い香りを漂わせます。

 

 これらがわずか1本の木から生まれる花々だとは、にわかには信じがたいほどです。

 

 見事にお行儀よく整列した花房は可憐に美しく、丈を伸ばしながら花を開かせていきます。風にそよぐ花房の先が、ときに頭に当たりそうになりますが、つぼみを傷つけないように、気をつけて歩きました。

 

 世界でも珍しい八重の大藤棚では、藤のかぐわしい香りに圧倒されます。白藤のトンネルは白色が輝いて、すばらしく綺麗。庭木仕立てと言って、まるで歌舞伎のセットのように、いくつかの花房のかたまりがバランスよく配置された白藤、むらさきの藤の木が通り沿いに何本もありました。とにかく360度写真スポットです。

 

 毎日夕方5時30分からライトアップが始まります。日が暮れる6時半には、藤が妖艶な印象に変わります。うす紅の藤の色は紅の色が濃く見え、大藤の香りがむせるほど強くなりました。西ゲートに近い大長藤の棚は下の池にむらさきの花を反射させ、それはそれは幻想的です。

 

 いくら見ていても見飽きないので、帰宅はずいぶん遅くなってしまいました。

 

 それにしても、常に季節感あふれる花々を最高の状態で見せるスタッフの苦労は大変でしょう。

 

村岡係長

 

 藤の責任者であるパーク管理部の村岡伸朗係長(43)に話を聞きました。村岡氏はこの道25年のベテランですが、藤をこよなく愛する2人の師匠の薫陶を受け、それを若手に伝える毎日です。

 

 師匠のひとりは高橋春次氏。15歳から藤を見てきた植木職人で、96歳になった今も現役です。

 

 大藤は1996年に現在の場所に移植されましたが、当時樹齢130年の大藤の移植プロジェクトを成功させた塚本こなみ氏が2人目の師匠。日本の女性樹木医第1号で、同園の園長も務めました。

 

 両師匠から「この先も頼むね」と言われるのは、プレッシャーでもあり、やりがいでもあるそうです。

 

「藤は子孫を残すために花を咲かせますが、私たちはお客様により長く楽しんでいただけるように、木に無理をかけないように万全の注意を払いながら、毎年、この時期に綺麗に花が咲くように丹精しています。

 

 昨年いらした方が今年の方がよかったと感じてくださるようにと思います。1年かけた結果がいま出ます。藤の花房の付け根には、もう来年の花芽を作っているのです」

 

 村岡係長の仕事は、朝7時の開園から21時の閉園に合わせて、朝5時に始まります。

 

「早朝のみずみずしい花の香りも、夜、風が止まったときのふくいくたる甘い香りもここでしか味わえないものです。入場料はちょっと高いと感じるかもしれませんが、そのぶん、付加価値をつけて、お客様に楽しんでいただくことを考えています」

 

 あしかがフラワーパークは、藤だけではなく、2016年から2020年まで5年連続で全国イルミネーションランキングの全国1位を獲得しています。すべてスタッフの手作りと聞いて、この園のやる気に感心。

 

 そういえば、風水の今年のラッキーカラーは少しピンクがかった紫色で、まさに藤色。ここには前向きな運気が流れていることを感じます。

 

横井弘海(よこいひろみ)
 東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)

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