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ヒロド歩美の「熱虎トーク」タイガース投手陣がグラブに刻んだ「座右の銘」

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.09.03 06:00 最終更新日:2022.09.03 06:00

ヒロド歩美の「熱虎トーク」タイガース投手陣がグラブに刻んだ「座右の銘」

ヒロド歩美アナ(朝日放送テレビ)

 

 人が全力で頑張っている姿は、多くの人に感動を与えます。私はキャスターとして6回めとなる『熱闘甲子園』(ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット)で、高校球児たちの全力プレーに何度も元気と勇気をもらってきました。

 

 だから、私の座右の銘は「全力プレー」です。ひとつひとつのプレーに対して、悔いのないように全力を尽くす。その姿ってカッコいいですよね! 主役の球児たちは、帽子のつばの裏に「夢」「日本一」「みんなに感謝」など、自分の願いや好きな言葉を書き込んでいます。プロ野球選手はどうでしょう?

 

 

 ピッチャーの多くは、座右の銘をグラブに刺繍しています。たとえば “火の玉ストレート” の阪神OBの藤川球児さんは「不動心」「Pluck up your heart(奮い立て)」「本塁打厳禁」「気力一瞬」「One for all All for one(一人はみんなのために、みんなはひとつの目標のために)」など。以前、下柳剛さんにインタビューした際に、こんなエピソードを伺いました。

 

「ピンチで(頭が)カーッとなっているとき、キャッチャーの矢野(燿大)がマウンドに来て俺のグラブを指差して『ほら、ラガー(愛犬)を見て落ち着け!』って言うのよ(笑)」

 

吉本新喜劇の島田珠代のギャグを英語で刺繍

 

 プロ野球界屈指の愛犬家として知られるシモさんは、グラブに刻まれたラガーのシルエットを見てメンタルを整えていたのです。そのラガーの下には「前後際断」という言葉も入っていました。

 

「前と後ろの際を切って、今に集中しなさいという意味。ストライクだと思って投げた球を審判にボールって判定されると『クソがぁ!』ってなる。その思いを次の投球に持ち込まず、そこで断ち切れと。

 

 ランナーを背負ったピンチの場面。ネクストバッターズサークルにいる打者がすごく苦手な相手だったら、対戦している打者よりも気になったりする。どんなときも前後を気にせず、今の打者に集中しろと。毎回リセットするのはなかなかできないことだけどね」

 

 意識してグラブの文字を見ようとしなくても、投球モーションに入る際、グラブをセットしたときに刺繍の文字が目に入っていたそうです。

 

 今季リリーバーとして35ホールド、セ・リーグ1位タイの湯浅京己投手は、高校時代から大事にしている「雲外蒼天」をグラブに入れています。将棋の藤井聡太五冠が扇子に揮毫した言葉としても有名です。

 

「どんな困難があっても努力して乗り越えることができれば、その先の道が拓ける」

 

 という思いが込められています。そして、その文字の下にはかわいらしい青いクマのイラストが描かれています。これは「焦るな、怒るな、威張るな、腐るな、負けるな」の頭文字を取って繋げて「あおいくま」。すごい!(笑)

 

 タイガースのドラ1(2021年)の森木大智投手は、両親と姉のイニシャルと「感謝」。髙橋遥人投手は「顔晴る(がんばる)」。西勇輝投手は、オリックス時代から変わることなく「勇気凛々」。練習用のグラブには、大好きなドラえもんのシルエットが入っています。雨男の青柳晃洋投手は、背番号と合わせて「AOYAGI50」ですが、Iの部分が傘マークになっています。

 

 最後に、変わり種の筆頭。完投数リーグ単独トップ(5回)をマークしている伊藤将司投手は、吉本新喜劇の島田珠代さんのギャグ「パンティーテックス」を見て爆笑したことから「PANTY TEXX」と英語で刺繍を入れました。練習用のグラブですが、笑いを取り入れることも大事なのかもしれませんね。

 

ひろどあゆみ
1991 年10月25日生まれ 兵庫県出身 2014 年4月、朝日放送(現朝日放送テレビ)に入社。『熱闘甲子園』『芸能人格付けチェック』『サンデーLIVE!!』などに出演中

 

※ABCテレビの阪神タイガース応援チャンネル、YouTube「虎バン」配信中

 

※成績は8月25日現在

 

写真・木村哲夫

( 週刊FLASH 2022年9月13日号 )

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