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ジブリ映画で演奏したヴァイオリン奏者、ノルウェー功労勲章を受章/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2023.02.12 16:00 最終更新日:2023.02.12 16:00

ジブリ映画で演奏したヴァイオリン奏者、ノルウェー功労勲章を受章/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」

山瀬理桜さん(左)と日下アナ

 

 1月31日、ノルウェー大使館で、ジブリ映画『ゲド戦記』での演奏や、短編アニメ『水グモもんもん』の音楽監督を務めている山瀬理桜さんに、ノルウェー王国の功労勲章が授与されました。

 

 山瀬さんは、「ハルダンゲルヴァイオリン」奏者の第一人者です。ハルダンゲルヴァイオリンとは、フィヨルドで有名なハルダンゲル地方で生まれた民族楽器で、真珠母貝を用いた花模様やバイキング時代を象徴するドラゴンなど、美しい装飾が施されたノルウェーの国民的楽器です。

 

 

 山瀬さんはマレーシアで生まれ、日本で育ちました。桐朋学園大学のヴァイオリン科を卒業し、2004年にビクターエンタテインメントより『ゴールデン・オーロラ』でメジャーデビュー

 

 2018年、ハルダンゲル自治区より「親善大使」に任命され、現地の文化や伝統を広げる活動を続けてきました。著書に『悪いのはお天気ではなく、来ている服だ。~平等な国 北欧流「幸せ」のあり方~』(豆豆社)があります。

 

 この連載に登場いただくのは、2020年7月以来、2年半ぶりです。

 

――このたびは、おめでとうございます。いつ叙勲のお知らせがあったのですか?

 

「1月3日にノルウェー大使から新年のご挨拶メールが届き、そのなかに書かれていました。もう驚きすぎて、ムンクの叫び状態でした(笑)。

 

 嬉しいというより、私のこれまでの活動が正しかったのだという気持ちになりました。1月31日の式典までは表に出せなかったのですが、勲章と王様のサイン入りの勲記をいただき、ようやく実感できました」

 

――式典でお召しになっていたノルウェーの民族衣装がかわいくて、よくお似合いでした。

 

「ノルウェーの民族衣装のなかで、最も華やかで伝統的な衣装です。現地では、成人式や結婚式など特別なときに着るものです。あの衣装はオートクチュールで、できあがるまで2年ほどかかりました。費用は、当時のレートで100万円以上だったと思います」

 

――前回のインタビューから2年半ほど経ちますが、山瀬さんの活躍で日本でもハルダンゲルヴァイオリン奏者の数が増えたのではないですか?

 

「そうですね。姉がノルウェー人と結婚したことをきっかけにハルダンゲルヴァイオリンに出会ったのが、2002年でした。ひと目見て素敵だと思って惚れ込んでから20年以上、その魅力をたくさんの人にお伝えしてきました。ノルウェー以外で、これほどハルダンゲルヴァイオリンを弾く人が多い国は珍しいと、本国でも言われています」

 

――ハルダンゲル親善大使に選ばれ、ヴァイオリン以外にも現地の文化や価値観、北欧流の幸せな生き方なども伝えられていますね。

 

「はい。ノルウェーは、常に世界幸福度ランキングの上位に入っている国です。2021年、ノルウェーが6位だったのに対し、日本は56位でした。

 

 ノルウェーは、古きよき伝統を守りながらも、しなやかに多様性を受け入れ、必要に応じた変化をいとわない社会です。別の面からみると、他人に依存しなくても誰もが幸せに生きられる社会です。

 

 一方、日本についてですが、社会システムが変わらない限り、努力をしているのに報われない仕組みになっています。日本人は、未来の幸せをつくるために、もっと貪欲になってもいいと思います」

 

――具体的にどのような活動をされているのですか?

 

「学校での講演や、子供食堂に食材を届ける活動を始めました。子供は、国の財産です。国全体で育てていくべきだと思います。

 

 私の曽祖父が校長をしていた鳥取県立倉吉農業高校で、生徒たちが一生懸命に作った新鮮な野菜や肉、食材を買い取り、子供たちに食べてもらっています。

 

 同世代の子供たちが食べていると思うと、野菜などを育てる生徒たちのモチベーションも上がるので、よいエネルギーが循環している気がします。

 

 今後もこうした活動をもっと広げていきたいです。私なりのやり方で、よりよい日本社会を作っていきたいですね」

 

 ノルウェーと日本は、そもそも豊かさの考え方が違うのかもしれませんが、山瀬さんの活動は、内向的な日本社会に大きなヒントを投げかけているようです。

 

■オンリーワンになるための3カ条

(1)夢中になれるものを見つける
(2)完璧である必要はなく、個性は魅力としてとらえる
(3)正しい判断を下すため、心身ともに健康でいること

日下千帆

1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

( SmartFLASH )

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