2月1日、俳優の新井浩文こと朴慶培容疑者(40)が逮捕された。2018年7月1日の午前2時ごろ、東京・世田谷区内の自宅マンションを訪れた派遣型マッサージ店の女性に対し、頭を押さえつけるなどしたうえで乱暴した、強制性交の疑いだ。
性的なサービスをする店ではなく、新井容疑者は初めて利用する際に「性的なサービスは禁止」と書かれた文書にサインしていたという。被害女性とは、この日が初対面で、女性は彼が俳優だと知らなかった。
「新井容疑者は何度も示談を持ちかけたが、女性は彼を許せず、警察に『なんとしても逮捕してください』とお願いしていた」(社会部記者)
新井容疑者は、北野武監督の映画『アウトレイジ ビヨンド』(2012年)などで活躍。悪役の似合う演技派俳優だ。
「新井さんは、飲む、打つ、買うを全部する人。撮影のとき以外は、毎日のように飲んでいる。女性に手を出すのも早い。以前いた大手事務所は生活態度に手を焼き、結局、彼は現在の事務所に移ることになった」
新井容疑者を知る映画関係者は、そう話す。評判どおり、若いころから共演女優と浮き名を流してきた。本誌が池脇千鶴(37)との交際を報じたのは、2004年のことだ。
「その2年前にドラマで共演している。『ダメ男が好き』という池脇は芸人の恋人と別れたばかりで、そこを新井が口説いた」(芸能関係者)
その後は、坂本龍一の長女で歌手の坂本美雨(38)や、女優の二階堂ふみ(24)と交際。二階堂は16歳年下で、交際発覚当時まだ18歳だった。さらに2016年には夏帆(27)との交際報道があった。
「共演者食いで知られ、悪いタイプの男が好きな女優が、彼の手に落ちた。だが最近は、女優の事務所に警戒されてしまい、もっぱらホステスを口説いていた。
そこでは『俺、仕事、俳優部やってるんだけど』というのが決まり文句。自分から職業を明かしていた。知り合いがDJをしているクラブに踊りに行って、素人をナンパしていることもあった」(前出の映画関係者)
本誌は2008年、友人と合コンをする新井容疑者の姿を目撃している。
「男性は3人で、女性は4、5人いました。みんな、OL風のファッションをした、素人の女性たちです。深夜2時まで、渋谷の大型カラオケ店で歌っていました」(カラオケ店で目撃した人)
ふだんは強面だが、それも彼の口説きの手口だという。
「服装も、派手な柄モノのシャツを着ていたりする。でも話すと『あそこのラーメン屋うまいですよね』とか気さく。そのギャップを利用して、女性を漁っていた」(芸能プロ関係者)
一方で、20代のときには花見の飲みくらべで一升瓶を飲みほしたという新井容疑者は、酔うとオラオラ系になることでも知られていた。
「深酒すると目が据わってしまい、言葉遣いが乱暴になって、下ネタを連発する。そうした面が出るから、女性と長続きしなかった」(同前)
事件のときも、新井容疑者は酒に酔っていたという。だがもちろんそれは、女性を力ずくで思うままにしたことへの、言い訳にはならない。
被害女性は事件発生直後の午前4時過ぎに、近くの警察署を訪れている。
「女性は8月に、世田谷署に正式に被害届を出した。秋には記者クラブ内で『新井浩文が逮捕されそうだ』と噂になっていた。
実話誌『実話ナックルズ』が12月号、2019年3月号で『俳優A 疑惑のエステ嬢強姦事件』を報じ、記事では女性の関係者も証言している。俳優は匿名になっているが、これが新井容疑者のことだった」(前出の社会部記者)
2月1日現在、新井容疑者は容疑を大筋で認めているが、「頭を押さえつけてはいない」と供述しているという。悪役を演じるのは、スクリーンの中だけにしてほしかった。
(週刊FLASH 2019年2月19日号)