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岸田首相、肝入りの「電気料金値下げ」は菅前首相の「携帯料金値下げ」のマネ…「これで支持率は上がる」と自信満々

社会・政治 投稿日:2022.10.17 20:59FLASH編集部

岸田首相、肝入りの「電気料金値下げ」は菅前首相の「携帯料金値下げ」のマネ…「これで支持率は上がる」と自信満々

“前例のない思い切った” 政策だと強調するが……(写真・JMPA)

 

 時事通信が10月7~10日におこなった10月の世論調査で、支持率が27.4%という “危険水域” に突入した岸田文雄内閣。岸田首相は、焦りを隠さなかったという。ある内閣官房関係者が語る。

 

「時事通信が公表する前に、支持率が “危険水域” となることを知った首相周辺は、急遽テレビ番組への出演を決めました。安倍晋三元首相の国葬後も止まらない支持率低下の原因は、国民への説明や発信が足りないという認識があるためです」

 

 

 それが、10月13日に放送された『BSフジ LIVE プライムニュース』だ。番組では旧統一教会と関係を断つこと、国葬の経費が当初より下回ったことなどを語った。

 

 そして、岸田首相が力を込めたのが、肝入り政策である、電気料金値下げについての説明だった。

 

「日本の今の現状は、欧米よりは抑えられているんですが、去年より電力料金が2割から3割上がっている状況にある。ウクライナ情勢が長期化し、物価高騰が続くことが心配されています。電気料金はなだらかにではなく階段式に上がる。来年春に階段式に上がらないよう、今から対応していかなければならない。

 

 その対応も、電力会社にお金を投入するのではなく、みなさんがお手元に届く請求書を見たときに、どれだけ電力料金が下がったかよくわかる形でないと、対策を実感してもらえない。具体的に、いま言ったことを実現するための仕組みを詰めつつある」

 

 テレビ出演を終え、岸田首相は満足げだったようだ。前出の内閣官房関係者が語る。

 

「結局、新しいことはほとんど発信せず、まるで国会答弁のような無味乾燥な発言でした。首相自身も、『“安定感” のある発言で菅さんみたいだったろ。支持率は安定してないけど』と自嘲気味に語っていました。

 

 息子である翔太郎秘書官以外、誰も笑っていなかったのですが、 “安定感” という言葉を持ち出したのは、これまでの説明や答弁が繰り返しだったことを自覚しており、かつて同じセリフの繰り返しだと批判された菅義偉前首相になぞらえているのでしょう。

 

 岸田首相は、これまでぶら下がり会見を増やすなど、菅前首相の逆張りで政権を運営してきたのですが、国葬の弔辞で菅前首相の評判が高まって以降、やることが菅前総理に似てきました」

 

 今回の目玉政策である電気料金の値下げも、菅首相の政策に倣ったものだという。

 

「岸田総理は、電気料金の値下げを『前例のない思い切ったものだ』と強調していますが、これは菅政権でおこなった携帯電話料金の値下げをマネたものです。

 

 菅前首相の携帯電話料金の値下げは高く評価されましたからね。それをマネすれば、支持率アップにつながると思っているのでしょう。

 

 岸田首相は、『菅さんは日程的に追い込まれていたが、私には時間がある。1年めは我慢して “弾込め” したんだから、2年めで打ち込むんだ。そうすれば支持率は上がる。菅さんは2年めがなかったから』と、これから施策を実行していけば支持率が回復すると自信を見せています」(前出・内閣官房関係者)

 

 電力の小売り業者は国内に約700社あり、さまざまな料金プランを展開するなか、どのように値下げを実行するのかはまだ決まっていない。実現まで高いハードルが予想される電気料金の値下げだが、支持率アップの逆転ホームランとなるか。

( SmartFLASH )

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