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小池百合子、第8波の入口で「いまが踏ん張りどころ」…6回めの「踏ん張り」に「またか」の声

社会・政治 投稿日:2022.11.19 17:42FLASH編集部

小池百合子、第8波の入口で「いまが踏ん張りどころ」…6回めの「踏ん張り」に「またか」の声

東京国際映画祭で笑顔を振りまく小池都知事(11月2日、写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 

 11月17日、東京都で確認された新型コロナウイルスの新たな感染者は9755人で、13日連続で前の週の同じ曜日を上回った。都は4段階の警戒レベルを、上から2番めに1段階引き上げた。小池百合子東京都知事は会見でこう述べている。

 

「今回、感染状況は黄色からオレンジ。新規陽性者数は、3週間連続して増加して、感染が再拡大している。第8波の入口にさしかかっているとも考えられる。まさに今が踏ん張りどころでございます」

 

 

 都のモニタリング会議では、季節性インフルエンザとの同時流行を視野に、ピーク時の発熱患者数を過去最多の1日9万3000人と想定。たしかに「踏ん張りどころ」ではあるのだが、小池氏の発言が報道されると、SNSではこんな声が相次いだ。

 

《今が踏ん張りどころ?もう3年近く踏ん張ってんだよ!!》

 

《なーにが「もう一踏ん張り」だ。いつまで行動制限だけの気合い論を言ってるのか》

 

《小池百合子って、まだ今が踏ん張りどころとか発言してるんだね。どんだけヤバい都知事なんだ。どうせ何もしないんだから警戒レベルなんて使わなきゃいいのに。小池百合子が都知事してる事が東京都民の踏ん張りどころ》

 

《もう一踏ん張りみたいな事を楽々言うなよ。そりゃ自分達は経済と無関係だからいいが、節制も努力も全部こっちにやらせてるのにまるで自分が指揮取ってるみたい》

 

 小池氏の「踏ん張り」発言に、ウンザリするのも無理はない。小池氏は、新型コロナの感染者数が増えると、これまでも精神論を繰り返し、「踏ん張りどころ」とアピールしてきたからだ。

 

 過去の会見を調べてみると、コロナ禍が始まって以降、最初に「踏ん張り」と語ったのは2020年3月27日だ。感染者40人台が3日 続いたあとで、緊急事態宣言について聞かれた小池都知事はこう答えている。

 

「まさにぎりぎりのところではないか、だからこそ重大局面と申し上げているところでございます。ここをどうやって踏ん張っていくのか、そしてまた、海外で見られるような医療崩壊がないように、医療機関とのオンライン診断等々も含めて、いろいろな対策を今のうちに準備していきたい」

 

 2020年7月22日には、翌日からの4連休を控え、「これ以上の感染拡大を防止するには、ここが踏ん張りどころでございます」と発言。

 

 2020年12月4日には「このところの重症者の数も、何とか抑えていただいているというのも、もう現場のみなさんの踏ん張り」と、医療従事者に感謝の意を述べた。

 

 2021年1月12日には、東京都職員に対する新年あいさつで、「この1カ月は、厳しい感染状況を何としても乗り越える。そのための踏ん張りどころであります」と職員の「踏ん張り」に期待を込めた。

 

 そして、2021年9月24日の記者会見でも「ここで気を緩めないで、人の流れも抑えて、人と人との接触を徹底的に減らすと。そして、基本的な感染防止対策を徹底すると。一言でいうと、もうひと踏ん張りというところ」と述べている。

 

「小池都知事は、『踏ん張り』という言葉が大好きなんです。会見だけでなく、Twitterでも、2020年5月17日や2021年9月29日に《もうひと踏ん張り》という言葉を使っています。

 

『踏ん張り』に加え、意外に多いのが『こらえどころ』という言葉です。

 

 2021年1月29日には『追い出しコンパとか、卒業のお祝いとか、高校生、大学生それぞれ、人生の節目でワーっとやりたいところでしょうが、どうぞ、ここはこらえていただいて。(中略)ここは感染症のこらえどころ』と話しています。

 

 また、2021年5月28日には、人流を抑え、基本的な感染防止対策を徹底することをお願いするなかで『こらえどころ』と指摘しました。2022年3月18日にも、『お花見を楽しみながら、ある種こらえどころ』などと話しています」(政治担当記者)

 

 11月18日、政府は、第8波対策として都道府県が「医療非常事態宣言」などを出して、旅行や移動の自粛を呼びかけることができる仕組みを正式決定した。小池知事が自粛を要請したとき、都民は「踏ん張る」ことができるだろうか。

( SmartFLASH )

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