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岸田首相&丸川氏、児童手当の所得制限にまったく反省なしの“茶番劇”制限撤廃もトーンダウンでSNSでは「愚か者」の声

社会・政治 投稿日:2023.03.02 19:35FLASH編集部

岸田首相&丸川氏、児童手当の所得制限にまったく反省なしの“茶番劇”制限撤廃もトーンダウンでSNSでは「愚か者」の声

(写真・長谷川 新)

 

 3月1日の参院予算委員会では、自民党の丸川珠代元五輪担当相が、児童手当所得制限撤廃案について質問した。

 

 旧民主党政権時の2010年、所得制限なしの「子ども手当」導入を決めた委員会採決時の混乱を念頭に、岸田文雄首相が1月31日の衆院予算委員会で「反省すべきは、反省しなければならない」と答えたことについて、丸川氏は「私もまったくそのとおりでございます」と反省を述べた。

 

 

 一方、丸川氏はこの日、反省するのは言動であって、自民党の政策ではないと強く主張。「自民党の過去の少子化対策について反省すべきものであるとか、失われた10年という(指摘をされる)ことは当たらないと思う」と、野党の指摘を念頭に反論した。

 

 岸田首相は「社会の変化に応じ、国民のニーズも変化している」などと応じ、1月31日の答弁について、「言動は節度をわきまえなければならない、という趣旨で申し上げた。当時の政策判断について、反省すべき点があったという趣旨で申し上げたのではない」と述べた。

 

 丸川氏は2010年、参院厚生労働委員会で「この愚か者めが。くだらん選択をしたバカ者どもを絶対忘れん」とヤジを飛ばし、話題となっていた。

 

 児童手当の所得制限については、自民党の茂木敏充幹事長が、1月25日の衆院本会議の代表質問で、岸田首相に対し「すべての子供の育ちを支えるという観点から、撤廃すべきだと考えています」と主張。1月29日に出演した『日曜討論』(NHK)でも、所得制限を導入した過去を「反省する」と述べ、「児童手当は所得制限をなくす方向でまとめたい」と強調したことから、岸田政権の「異次元の少子化対策」の重要課題となっていた。

 

 1月31日の衆院予算委員会で、長妻昭政調会長から反省を求められた岸田文雄首相は「謙虚に受けとめ、反省すべきは反省しなければならない」と答弁。同日、丸川氏も記者団に「ヤジについては、総理のご発言を真摯に受け止め、反省すべきは反省したいと思います」と謝罪することとなった。

 

「謝罪の一方で、丸川氏は、『当時は私の発言を取り上げ、自民もTシャツを作り販売した。私を含め、党が反省すべきは反省すべきだ』と、あくまで党の方針だったとの思いをにじませていました。

 

 ところが、各世論調査で『撤廃は不要』との声が多かったことから、所得制限撤廃には、丸川氏が所属する『安倍派』の西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長、萩生田光一政調会長から消極的な発言が相次ぎ、茂木幹事長も『全体の政策パッケージを作るなかで、優先順位を検討すべきだ』とトーンダウンしてしまいました。

 

 岸田首相と丸川氏のやりとりは、自民党が政権を奪還してからの10年を『失われた10年』として反省を求める立憲民主党に対し、全面的には応じる意思がないこと示したうえ、児童手当の制限撤廃についても、慎重な姿勢を示した形です」(政治担当記者)

 

 だが、自民党の茂木幹事長が「反省する」と明言した所得制限導入に関して、それを覆すような岸田首相と丸川氏のやり取りに、SNSでは鼻白む声が多く上がった。

 

《三文芝居かよ》

 

《流石の愚か者》

 

《丸川と岸田の国会での茶番劇。自民党は反省しない、自民党は間違っていなかった。ということを国会の場で恥ずかしげもなく演じた。少子化対策の失敗の結果が史上最低の出生数。反省しない政権が有効な対策を出せるはずがない》

 

《当時最も優先すべき政策に取り組もうとした民主党を、愚か者呼ばわりするほどこの政策を軽んじたから「日本滅亡数十年前」みたいになってんだよ!》

 

 2月28日、2022年の出生数が初めて80万人を割ったことについて問われた岸田首相は、「危機的状況だと認識している」と述べた。その翌日に繰り広げられた“茶番劇”。もはや、党の面子を優先している場合ではないのだが……。

( SmartFLASH )

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