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関東有力ヤクザの葬儀に六代目山口組髙山清司若頭と住吉会武闘派組織の“ドン”が参列 ヤクザ界「新勢力図」緊迫現場【写真あり】

社会・政治 投稿日:2023.04.26 17:56FLASH編集部

関東有力ヤクザの葬儀に六代目山口組髙山清司若頭と住吉会武闘派組織の“ドン”が参列 ヤクザ界「新勢力図」緊迫現場【写真あり】

通夜会場を後にする六代目山口組髙山清司若頭

 

「まさか、六代目山口組の髙山清司若頭が参列するとは思ってもいませんでした。お寺がある高田馬場駅周辺は、一時、騒然としましたよ」

 

 そう話すのは、都内在住の暴力団関係者だ。

 

 4月23日、東京・新宿区の寺院で、関東の指定暴力団極東会特別顧問・米澤瑛氏(享年83)の通夜が執りおこなわれた。

 

 極東会は、日本で唯一、的屋系組織でありながら指定暴力団に指定されている団体だ。新宿・歌舞伎町に本部を置き、警察庁の発表によると、構成員は約350人とされている。

 

 

「2022年に、長年、極東会のトップだった松山眞一極東五代目が死去したばかり。今回は、松山体制を支えてきた重鎮の米澤氏が死去しました。これで極東会は、新たな組織づくりを迫られます」(前出・暴力団関係者)

 

 この日は、警視庁や兵庫県警の捜査員ら約30人が見守るなか、次々と各団体の幹部らが寺院へ弔問に訪れた。なかでも、捜査員らがいろめき立った場面が2回ある。

 

「総長がきますよ」

 

 捜査員がそう話したあと、3台の車列で現れたのは、住吉会幸平一家の加藤英幸総長だ。住吉会は東京を中心にした指定暴力団で、六代目山口組に次ぐ勢力を持つ。

 

「住吉会の中核組織である幸平一家は、歌舞伎町などを拠点にして勢力を伸ばしてきた武闘派組織として、恐れられてきました。そのドンが加藤総長なんです。しかし、ここ最近は体調不良が噂され、しばらく表舞台に顔を出していないといわれてきました。しかし、この日は車内から顔を出すなど健在ぶりをアピール。“体調不良説”を一蹴し、総長の存在感をあらためて示した形です」(前出・暴力団関係者)

 

 そして、捜査員が再度、いろめき立ったのは、冒頭の場面だ。4台の車列で現れた、六代目山口組の髙山若頭。同行したのは、六代目山口組の中核組織である弘道会の竹内照明会長と、同組織のナンバー2である野内正博若頭だ。

 

 前出の暴力団関係者は、極東会をめぐる水面下の綱引きが起こっているとみている。

 

「六代目山口組としては、極東会と親睦を深め、さらに東京の足場を固めたいと思っているでしょう。そのために、弘道会のトップ2人まで連れてきて『我々は極東会の友好団体である』と主張した、ということです。一方で、極東会と友好関係にある幸平一家も健在ぶりをアピールし、その動きを牽制しました。会場は終始、和やかな雰囲気でしたが、ほとんどの人間はこうした背景を分かっているため、独特の緊張感がありました」

 

 葬儀には300人を超える関係者が参列し、住宅街にある寺院の周辺には、緊迫した空気が流れていた。トラブルを防ぐために、会場となった寺院は、警察との連携を取っているという。

 

「警備も含め、ちゃんとやっていますよ。警察からの依頼もいろいろとありました。年に何回かはこうした葬儀を執りおこなっています」(寺院の担当者)

 

 山口組分裂騒動を経て、ヤクザ界の新たな勢力図への動きが活発化していた。

( SmartFLASH )

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