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難民審査「1年半で500件」は可能なのか、不可能なのか…齋藤法相、答弁を180度転換して「もう詰んでる」と大批判

社会・政治 投稿日:2023.06.02 21:55FLASH編集部

難民審査「1年半で500件」は可能なのか、不可能なのか…齋藤法相、答弁を180度転換して「もう詰んでる」と大批判

齋藤健法相は東大→通産省→ハーバード大院のエリート

 

「いろんな数字を突然言われて、なかなか答弁が困難になって、まあミスを犯してしまったということであります」

 

 6月1日の参院法務委員会で、社民党党首の福島みずほ参院議員の質問に対し、齋藤健法相はこのように釈明した。

 

「難民認定されなかった外国人の不服審査をおこなう難民審査参与員である柳瀬房子氏(「難民を助ける会」名誉会長)が、『申請者のなかに難民はほとんどいない』と発言し、波紋を広げていました。

 

 

 柳瀬氏は過去に『これまで2000件の審査をおこなってきたが、難民と認められたのは6件だけ』と述べており、この発言が、難民認定の申請中でも外国人を送還できるようにする難民法改正の根拠の1つになっていました。

 

 しかし、別の難民支援団体の調査では、ほかの参与員は年間平均36件の不服審査しかできておらず、柳瀬氏がおこなってきたと主張する『1年半で500件』という数字と大きく隔たっていたのです」(政治担当記者)

 

 5月30日の会見で、柳瀬氏の対面審査件数が仮に事実だとして「まっとうな審査ができたと考えるか」と質問された齋藤法相は、こう回答している。

 

「われわれの審査は、事前に書類を送って見ていただくということをやっておりますので、ですからそれも含めての処理数ということでありますので、一般論として申し上げれば、1年6カ月で500件の対面審査をおこなうことは、可能であろうと思っています」

 

 だが同じ30日の夜、齋藤法相は「可能であろう」ではなく、「不可能であろう」と発言しようと思っていたと答弁を訂正。180度転換してみせた。

 

「答弁の前の文脈を見れば、もともと『可能であろう』と言うつもりだったことは明らかです。『不可能』では意味が通りませんよ」(前出•政治担当記者)

 

 この事態に、SNSでは「法務大臣可能か不可能かどっちなんだい」というハッシュタグが拡散。齋藤法相への批判が殺到した。

 

《「可能」だと言うも地獄、「不可能」と言うも地獄。もう詰んでますよ、齋藤大臣。》

 

《柳瀬氏の発言は“虚偽”だった可能性を齋藤法相が認めたのだとすれば、大臣自ら立法事実を否定したようなものだ》

 

《言い間違いとは到底思えない文脈だったのに、「言い間違いだったので訂正します」はあり得ない!》

 

《齋藤法相のコメントを可能から不可能にするの、文章丸々かえないと意味通らなくない?言い間違いなわけがないという。》

 

 与党は、来週にも法務委員会で入管難民法改正案を採決し、本会議で成立させる構えだ。

( SmartFLASH )

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